男性仲人が見た「結婚が前提のラブコメ」の感想
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目次
- 結婚相談所がラノベの題材になる時代
- 「伝説の仲人」の息子と4人のワケあり女性会員
- 思わずウルッときた「大森たま子」の話
- 4人の女性会員は実際に成婚できるのか?
結婚相談所がラノベの題材になる時代
今日は1/17に発売された、結婚相談所の仲人が主人公の小説「結婚が前提のラブコメ」の感想です。
皆さん、結婚相談所がついにラノベの題材になる日が来ましたよ!それだけ業界の社会的地位が上がったということで感慨深いですね。IBJの石坂社長も泣いて喜んでいることでしょう。
ラノベとは言ってもお見合いやカウンセリングの場面はけっこうリアルに近く、「中の人」の私でも違和感なく楽しく読めました。それではレビューです。
【お断り】以下、ネタバレ含みます。ご注意ください。
「伝説の仲人」の息子と4人のワケあり女性会員
主人公の白城縁太郎(はくじょうえんたろう)は、下町にある小さな結婚相談所「白城結婚相談所」の代表。縁太郎の母親は、かつて「あの人に頼めば結婚することができる」と言われたほどの伝説の仲人。
そんな白城結婚相談所には、職業が特殊なためにお見合いが上手くいかない葉桜牡丹(はざくらぼたん)、貧乏を隠して玉の輿で一発逆転を狙う早乙女(さおとめ)カレン、母性が強すぎるが故に毎回ダメ男に引っかかってしまう保育士の小日向(こひなた)まひるなど、一クセある会員が集う。
そんな中、縁太郎が婚活パーティで出会った大手相談所「黒峰マリッジプランナー」所属の美女、水無月結衣(みなづきゆい)。黒峰での活動に不満そうな結衣を縁太郎は白城結婚相談所に入会させようとするが、実は彼女は超名家のお嬢様で・・
思わずウルッときた「大森たま子」の話
・・とまあ、王道のストーリー構成ではありますが、作者の方がしっかりと取材されたのか、割とリアルに仲人の仕事が描かれていて楽しめました。縁太郎が牡丹にお見合い結果がNGだった事を伝える場面とか、プライベートがゴタゴタしてるときに限って会員からのクレームのタイミングが重なるところとかは思わず「あるある」とうなづいてしまいました。
(さすがに「処女証明書」の話は聞いたことがありませんが・・実際にあるのかな?)
その中で私が感動したのは「伝説の仲人」である縁太郎の母と、10年間相談所で活動していながら結婚できない会員「大森たま子」の話でした。取っ組み合いになりながらも本音をぶつけ合い、最後に幸せをつかむたま子に、思わずウルッと来てしまいました。
4人の女性会員は実際に成婚できるのか?
それでは物語に登場する4人の女性会員、水無月結衣・葉桜牡丹・早乙女カレン・小日向まひるが実際の世界で婚活したとして、成婚できるのでしょうか?
私は、4人とも問題なく成婚できる、と思いました。
理由の1つは、4人とも「ノーマルな会員」であること。4人はそれぞれ事情を抱えていますが、現実の結婚相談所には、もっと複雑で難しい事情を抱えられた方がいらっしゃいます。それと比べると、4人はむしろ「ノーマル」な部類に入ります。全然問題ありません。
理由の2つ目は、4人とも「素直」であること。縁太郎が良い仲人ということもあるでしょうが、4人とも程度の差こそあれ、最終的には縁太郎のアドバイスを素直に受け入れます。
「成婚できる会員の条件は?」と聞かれて、どの仲人も口を揃えて答えるのが「素直な会員さん」です。もちろん仲人の言う事が常に正しいとは限りませんが、様々な会員の婚活を見てきた仲人の意見は、一個人の知識や経験よりも統計的に正しいことが多いです。なのでまずは仲人の意見を素直に聞いて欲しいのです。
逆に言うと、「この人の言う事なら素直に受け入れられる」という仲人を見つけることが、成婚への近道であると言えます。IBJの加盟店には、あなたにピッタリ合う仲人がきっといるはずです。そんなあなたにとっての「縁太郎」を見つけましょう!