“いい人が現れない”と思う人がハマっている思考の罠
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婚活を続けていると、どうしても胸の奥に重く沈む瞬間があります。
プロフィールを読んでも心が動かない、お見合いではしっくり来ない、デートをしても手応えが薄い。
そんな日が重なると、「もう自分にはいい人なんて現れないのかもしれない」と感じることもあるはずです。
でも、その感覚はあなたが悪いわけではありません。
実は誰もが自然と落ちてしまう思考の罠が原因で、そこから抜け出すだけで、見えてくる景色がガラッと変わることがあるのです。
この記事では、婚活でよくある三つの思考の罠について、やさしく分かりやすく解説していきます。
そして、あなたがこれからの出会いを前向きに受け止められるように、実践しやすい考え方や行動のポイントも丁寧にお伝えしていきます。
どうか、深く息を吸って、肩の力を落としながら読んでみてください。
第一の罠 理想の人物像が無意識に固定されてしまう
婚活中によくあるのが、「理想の相手はこういう人」というイメージが、無意識のうちに自分の中で固まってしまう現象です。
これは心理学ではアンカリングという、最初に得た情報が思考に強く影響する心の働きの一種です。
たとえば過去に好印象だった相手が丁寧な言葉遣いをする人だった場合、それが基準になって「丁寧な話し方をする人じゃなければ合わない」と感じるようになってしまいます。
しかし現実には、丁寧さよりも誠実さが勝る人もいれば、言葉は少しラフでも安心感がある人もいます。
最初に持った基準が強すぎると、そういった魅力に気づけなくなってしまうのです。
無意識の固定化が引き起こすこと
理想が固まりすぎると、本来合う人にも心が向かなくなります。
「この人は違う気がする」と感じる理由の多くは、実は理想像から外れているだけで、相性そのものの問題ではないケースがとても多いのです。
選ぶ側のはずなのに、実際は理想の型に縛られて身動きが取れなくなる。
これが第一の罠です。
今日からできる脱出方法
理想像にとらわれているかどうかを知るには、次の項目をチェックすると役立ちます。
あくまで簡単な確認方法です。
・相手の短所ばかりが目につく
・会って数分で「違う気がする」と思いやすい
・プロフィールの条件ばかりに目が行く
・昔出会った誰かと無意識に比べてしまう
このいずれかに当てはまるなら、少しだけ視野を広げることを意識してみてください。
たとえば、これまで選ばなかったタイプの人と話してみる。
プロフィールでは分からない部分を知るために、先入観を持たずに向き合ってみる。
これだけで出会いの質が変わることは珍しくありません。
結婚相談所でも、担当者が会員の方に時々提案するのが「いつもとは違うタイプの方と一度会ってみませんか」というアドバイスです。
この一歩が予想もしなかった良縁に繋がるケースは決して少なくありません。
第二の罠 一度の違和感を“相性の悪さ”と勘違いしてしまう
初対面や初デートでは、ほぼ誰でも多少のぎこちなさが生まれます。
これは単に緊張によるものです。
しかし、その違和感を「この人とは合わない」と早い段階で判断してしまう人が多いのです。
これが第二の罠です。
違和感は相性の悪さではなく“慣れの問題”であることが多い
心理学で言う単純接触効果は、何度も接するうちに好感度が上がるという心の働きのことです。
一度の違和感は、相性が悪いからではなく、まだ相手の良い部分をキャッチできていないだけということがほとんどです。
一度目のお見合いで肩の力が抜けている人はまずいません。
緊張して魅力の三割ほどしか出ないと言われるほどです。
にもかかわらず、初回の印象だけで相性を判断すると、本当は心地よく過ごせる未来の相手を自ら手放してしまうことになります。
「悪くはないけれどピンと来ない」という感想の裏には、まだ相手の魅力を知る段階に達していないという可能性が多く含まれているのです。
違和感との向き合い方
大切なのは、違和感をそのまま相性の悪さと結びつけないことです。
たとえば次のような視点で捉えてみてください。
・緊張していただけかもしれない
・相手も慣れていないだけかもしれない
・自分のコンディションも影響していたのかもしれない
こうした考え方をすると、初対面のぎこちなさに振り回されず、もう少し相手の本質を見る余裕が持てます。
実際、結婚相談所でも成婚に至るカップルの多くは「初回でビビッとは来なかったけれど、話していくうちにどんどん安心できるようになった」という振り返りをされています。
安心感は一度で掴めるものではなく、少しずつ育っていくものなのです。
第三の罠 出会いの数が増えるほど見る目がシビアになる
婚活では、短期間に多くの人と出会えるというメリットがあります。
しかしこれが裏目に出ることがあり、出会いの数が増えるほど基準が厳しくなるという現象が起きます。
これは選択のパラドックスという、選択肢が多すぎるほど決めづらくなる心理のひとつです。
選択肢が多いほど決められなくなる理由
選択肢が多いと、どうしても比較が増えます。
一人と向き合っているときにも、「もっと条件の良い人がいるのでは」「この人より合う人がいるかもしれない」と考えてしまうのです。
その結果、目の前の相手の良い部分に気づきにくくなり、少しの短所が大きな欠点に見えてしまいます。
問題なのは、比較の基準が現実の人物ではなく「もっと良いかもしれない誰か」という抽象的な存在になることです。
実在しない理想像と比べれば、誰だって見劣りしてしまいます。
出会いの増えすぎによる弊害
出会いの数は多いほど良いように思えますが、実は自分の判断軸が曖昧になりやすくなる側面もあります。
「この人のどこを見れば良いのか分からなくなってきた」「もう何が正解か分からない」という声は、婚活が長引いている方の多くが口にする悩みです。
出会いの多さは可能性を広げる一方で、選ぶ側の心を疲れさせることがあるのです。
出会いの多さに振り回されないための考え方
大切なのは、比較ではなく“自分の軸”で判断することです。
たとえば次のような視点が役立ちます。
・この人と過ごすと自分はどんな気持ちになるか
・一緒にいるときの会話が自然かどうか
・無理をしていないか
・安心できる瞬間が一つでもあるか
人の魅力は条件では測れませんし、比較によって見つかるものでもありません。
自分の心がどう反応したかを丁寧に拾っていくことで、本当に合う人が見えるようになります。
結婚相談所でも、条件のマッチングだけでなく、担当者が会員の方の価値観や心の反応まで丁寧に聞き取りながらお相手を提案していくのはこのためです。
あなたの人生に合う相手は、条件表ではなく心の調子から見えてくることが多いのです。
まとめ “いい人が現れない”は思考の癖を少し整えるだけで変わる
婚活は、知らず知らずのうちに心が疲れてしまう活動です。
だからこそ、「いい人が現れない」と感じるのは決して珍しいことではありません。
むしろ自然な反応です。
しかし、今回紹介した三つの思考の罠を外していくと、世界の見え方が変わります。
・理想像の固定化に気づく
・一度の違和感を相性と結びつけない
・比較よりも自分の軸を大切にする
この三つを意識するだけで、あなたの選択肢は確実に広がり、良い出会いに気づきやすくなります。
そして何より、婚活の時間そのものが少し軽やかになり、自分らしさを取り戻しながら進めるようになります。
結婚相談所は、こういった思考の癖に寄り添いながら、あなたが気づけていない魅力や相性を整理する場でもあります。
ひとりで頑張りすぎず、誰かと一緒に進むという選択をしていただくことで、あなたの婚活はより早く、より穏やかに、良い方向へ動き出します。
どうか今日の気づきが、次の素敵なご縁を引き寄せる第一歩になりますように。
そして、あなたが本当に望む未来を見つけられるよう心から応援しています。