SNSには気を付けよう!婚活垢の炎上事例を紹介
- 婚活のコツ
SNSとの適切な距離感で、安心して婚活を進めよう
婚活をしている人の中には、SNSを活用して情報収集をしたり、自分の活動を発信したりしている方も多いでしょう。しかし、SNSは便利な反面、使い方を誤ると大きなトラブルに発展するリスクも孕んでいます。
特に婚活に関する投稿は、非常にセンシティブな内容を含むことが多く、「婚活垢(こんかつあか)」として活動しているアカウントが原因で、炎上したり、身元がバレてしまったり、深刻な問題に発展するケースも珍しくありません。
この記事では、実際に起こった婚活垢の炎上事例を紹介しながら、SNSを利用する際に注意すべきポイントや、炎上を防ぐための心構えについて解説していきます。安心・安全に婚活を進めるためにも、SNSのリスクをしっかり理解しておきましょう。
婚活垢とは、Twitter(現X)やInstagramなどのSNS上で、婚活に関する情報を発信・収集する目的で運用されているアカウントのことです。
たとえば、以下のような投稿を行っている人たちが婚活垢に該当します。
婚活パーティーやマッチングアプリの体験談
婚活中に出会った人とのエピソード
婚活の悩みや心情の吐露
婚活へのモチベーション維持のための記録投稿
他の婚活垢との交流
こうした投稿は、自分の気持ちを整理するためだったり、仲間を見つけて励まし合うために有効です。しかしながら、SNSという公共性の高い場で、個人の恋愛事情や他人との関係性を発信することには大きなリスクが伴います。
婚活垢が炎上するきっかけには、いくつか共通したパターンがあります。ここではその代表例を紹介します。
1. 匿名性を過信した暴言・差別発言SNSでは基本的に匿名での投稿が可能です。しかし、だからといって何を書いても良いわけではありません。
たとえば、以下のような発言が問題視され、炎上に発展することがあります。
「年収〇〇万円以下の男性は恋愛対象外」
「婚活アプリにいる男って、なんであんなに頭悪いの?」
「〇歳超えて未婚の人って、普通におかしくない?」
こうした発言は、特定の属性に対する差別や偏見と受け取られるリスクがあります。また、表現が過激であるほど注目されやすく、多くの人の反感を買って拡散されることになります。
結果的に、投稿者のアカウントが特定され、職場や交友関係にまで悪影響が及ぶこともあります。
2. デート相手の悪口・実名晒し婚活中には、マッチングアプリや婚活パーティーで出会った相手とのやり取りを投稿する人も多くいます。しかし、相手の許可なく、容姿・年齢・職業・デート中の行動などを詳細に書き込むことはプライバシーの侵害となり得ます。
過去には、こんな投稿が炎上しました。
昨日マッチした人、写真詐欺すぎて引いた。実物は10歳老けて見えるし、食事中もスマホばっかり。最悪だった。
このような投稿は、相手を不快にさせるだけでなく、万が一関係者にバレれば大きなトラブルに発展します。とくに実名や職業、顔写真などを晒す行為は絶対に避けるべきです。
3. 自撮り・投稿内容からの身元特定一見、無害に思えるような日常の投稿も、積み重なると身元の特定につながります。
以下のような情報は、特定の手がかりになり得ます。
通勤路や勤務先がわかる風景写真
特定のカフェやジムに頻繁に行っている投稿
出身地や住まいに関するヒント
特に婚活垢では、日記的に自分の行動を記録する人が多いため、「特定班」と呼ばれる人たちによってアカウントの持ち主が割り出されるケースも増えています。
ここからは、実際にSNS上で炎上した婚活垢の具体的な事例を紹介します。
事例1:婚活相手をバカにする投稿で大炎上ある女性婚活垢が、初対面の男性とのデート後にこんな投稿をしました。
「待ち合わせの段階で遅れてきた上に、話もつまらないし、奢る気ゼロのケチ男だった。こんなんと結婚とか無理。笑」
この投稿が拡散され、リプ欄には「相手を見下しすぎ」「婚活してる人をバカにしてるのか」といった批判が殺到。過去の投稿から会社名や住まいのエリアも推測され、最終的にはアカウント閉鎖に追い込まれました。
教訓:ネガティブな発言は、自分自身の価値を下げるだけでなく、共感ではなく反感を買う可能性が高い。
事例2:自撮り画像から身バレ、職場に連絡が…別の事例では、ある婚活女性が婚活垢に頻繁に自撮りや日常風景をアップしていました。顔は加工してあったものの、背景や服装、投稿内容から勤務先が特定され、同僚にまでアカウントが知られる事態に。
最終的に、「社内のイメージにふさわしくない」という理由で異動処分になったという報告が投稿され、大きな話題を呼びました。
教訓:SNS上の匿名性は幻想にすぎない。投稿内容から身元は簡単に特定される。
事例3:過激な婚活観が炎上し、出版社との仕事が白紙にある人気婚活垢が、フォロワー1万人を超える中堅インフルエンサーとして注目され、婚活本の出版が決まりました。しかし、過去のツイートに以下のような内容があったことが発覚し、大炎上。
「結婚しても女は専業主婦になるべき。稼げない男に価値なんてない。」
この投稿がフェミニズム関連の界隈で問題視され、「性差別的発言」として取り上げられた結果、出版社が企画を中止。本人は謝罪文を掲載するも、アカウントは事実上の休止状態となりました。
教訓:一度ネットに残した発言は、何年経っても掘り起こされるリスクがある。
炎上は誰にでも起こり得ます。以下の5つのポイントを意識してSNSを活用しましょう。
1. ネガティブな感情は一晩置く怒りや不満、失望といった感情は、その場で発信すると炎上リスクが高まります。感情的な投稿は一晩寝かせてから判断する習慣をつけましょう。
2. 匿名でも身バレリスクを意識するどんなに匿名で運用していても、投稿内容や写真から身元がバレる可能性はあります。個人を特定されるような情報は極力避けましょう。
3. 他人の話は許可を得てから投稿婚活で出会った相手に関する話を投稿したい場合は、相手の許可を得るか、完全に特定できない形にしましょう。一方的な悪口は名誉毀損にもつながります。
4. 公共性を常に意識するSNSは誰でも閲覧可能な場です。フォロワーだけが見る前提ではなく、「誰が見ても大丈夫な内容か?」を基準に投稿を見直しましょう。
5. 自分のキャリアに与える影響を考える投稿内容が原因で、就職や転職活動に影響を及ぼすケースもあります。婚活垢だからといって軽く考えず、自分の名前で言えることだけを投稿する意識を持つことが重要です。
SNSを完全にやめる必要はありません。むしろ、情報収集や仲間との交流など、婚活を前向きに進めるために有益な面も多くあります。
重要なのは、使い方と距離感を誤らないことです。
以下は、安全に婚活垢を運用するための工夫です。
プロフィールに過度な情報を書かない
写真は背景や位置情報に注意する
感情的にならず、冷静な投稿を心がける
炎上した他人の例から学ぶ姿勢を持つ
SNSは「使う人の品格を映す鏡」と言われることもあります。婚活という人生の大切な時期だからこそ、自分を大切にし、誠実に言葉を選びましょう。
婚活垢が炎上する原因の多くは、「ちょっとした油断」や「軽い気持ち」から始まります。しかしその代償は、時にとても大きく、人生に影響を及ぼすこともあります。
この記事では、実際の炎上事例を交えながら、SNSのリスクとその対策について解説してきました。婚活をより良いものにするためにも、SNSとの正しい距離感を保ち、誰に見られても恥ずかしくない言動を心がけましょう。
婚活のゴールは、誰かと幸せになること。その道のりにおいて、自分自身の信頼も大切にしていきましょう。