親のひと言が子の婚活を後押しした成功例3選
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「言葉の力」で、背中は押せる
「うちの子、そろそろ結婚のことも考えてほしいんだけど…」
「何か声をかけたら、かえって逆効果になりそうで怖い」
「もう親が言っても動かない年齢かも…?」
そう悩んでいる親御さんは多いのではないでしょうか。
婚活の現場では、実は親のひと言が決定的な“スイッチ”になるケースが意外と多く存在します。
しかし、それはただの“結婚しなさい”という押し付けではありません。
心に届く言葉には、「タイミング」「伝え方」「信頼関係」が絶妙に絡んでいるのです。
この記事では、仲人として多数の家族と向き合ってきた中で印象深かった、
「親のひと言がきっかけで、婚活に本気になった」成功エピソードを3つ紹介しながら、
親が“子どもの婚活を後押しできる言葉の選び方”について深掘りしていきます。
「子どもにどう声をかけていいか分からない」そんな親御さんこそ、ぜひ最後までお読みください。
成功例1:「あんたの人生、応援してるよ」という肯定の言葉 ケース概要
30代後半の男性(長男・独身・技術職)は、婚活に対して極端に後ろ向き。
母親が何度勧めても「うるさいな」「放っといてよ」と突っぱねていた。
過去に恋愛で失敗して以来、自分に自信がなくなっていたとのこと。
「お父さんも私もね、あんたが結婚してもしなくても、ずっと応援してるから。
でも、もし一緒にいてくれる人がいたら、あんたの人生もっと楽しくなると思うの。
無理にとは言わない。けど、あんたなら大丈夫って信じてるよ。」
この言葉を聞いた彼は、数日後、結婚相談所に資料請求。
半年後には初めてのお見合いをし、1年後に成婚退会。
「結婚しなさい」という命令口調ではなく、「あなたを信じている」というスタンス
否定せず、選択の自由を認めたことで、“安心して動ける心の余白”が生まれた
応援=コントロールではないという伝え方が功を奏した
“自信を失っている子”には、「あなたはそのままで十分だよ」というメッセージが何よりのエールになるのです。
成功例2:「いつか孫を抱けたら嬉しいな」…願望を“押し付けず”伝えた言葉 ケース概要
40代前半の独身女性(次女・一人暮らし・会社員)は、キャリアを重視して生きてきたタイプ。
「結婚したいけど、今さら難しいかも…」と、年齢のことで内心焦りも。
でも、親に心配をかけたくない一心で、何も言わずにいた。
「あんたが今の仕事を頑張ってるの、お母さんもすごいと思ってるよ。
だけどね…私、あんたが子どもを抱いてる姿も、見られたら嬉しいなって。
もしそんな日が来たら、最高に幸せだろうなって思ってる。」
この会話のあと、女性は涙ぐみながら「そんなふうに思ってくれてたんだ」と一言。
その翌月、知人の紹介でお見合いを開始。8ヶ月後、真剣交際に。
自分の努力(仕事)をまず認めてもらった安心感
「してほしい」ではなく「見たい景色」として願望を表現
プレッシャーではなく“感情”として伝えたからこそ響いた
“結婚しない理由”の陰には、“親に余計な心配をかけたくない”という優しさがある場合も。
その気持ちを理解しつつ、「あなたが幸せになることが私の願い」と伝えることが、行動の後押しになります。
30代前半の息子(公務員・地方在住)は、恋愛経験がゼロ。
両親も過干渉は避け、「本人の意思に任せよう」と様子を見ていた。
しかし本人は「何もせずに歳だけ取っていく」と内心悩んでいた。
「別に結婚しなきゃいけないわけじゃない。
だけど、“しない”って決める前に、“してみる選択肢”も考えてみて。
今しかできない婚活だってあるかもしれないよ。」
この言葉をきっかけに、彼は「選ばない自由と、選べない現実は違う」と気づき、
仲人型相談所へ登録。交際経験のないままスタートしたが、1年で成婚。
親の意志を押し付けるのではなく、“選択肢”という柔らかい形で提案
「今しかできない」という期限を示すことで行動へのスイッチが入った
すべてを否定せず、「どんな選択でも受け入れる」という余白があった
“消極的なまま時間だけが過ぎていく子”には、「今という時間がもったいない」と気付かせてくれるひと言が有効です。
成功のカギは「愛情×言葉の温度感」これらの事例に共通するのは、“無理に動かす”言葉ではなく、“支えるスタンス”から生まれたメッセージだということ。
親が放ったそのひと言が響いたのは、次のような要素が重なっていたからです。
責めない:「どうしてまだなの?」ではなく、「どう考えているの?」と聞く姿勢
認める: 子の現状や過去を否定せず、まず受け止める
信じる:「あなたならきっと、良い人と出会えるよ」と可能性を信じて見守る
期待しすぎない:「こうしてほしい」という親の希望は控えめに
感情を込める: 理屈より、親としての“願い”や“想い”を伝える
つまり、結婚という選択を“責任”ではなく“希望”として見せてあげることが、
本人の心を動かす最大のポイントになるのです。
まずは普段の会話の中で、「結婚」に関係ないことでも良いので話題を増やし、
心を開きやすい関係性を築いておくことが第一です。
その中で、自然とライフスタイルや将来の話をするようにしましょう。
2. 「婚活情報を“さりげなく”共有する」「最近、結婚相談所って昔よりずっと良くなってるみたいだね」
「会社の同僚の娘さん、婚活で素敵な人に出会ったって言ってたよ」
こんなふうに“間接的”な話題として取り入れることで、本人が自主的に興味を持つきっかけになります。
3. 「親子で一緒に学ぶ」機会をつくる
親向けの婚活セミナーや、親子参加型の婚活説明会などをきっかけに、
「親も勉強している」という姿を見せることで、子どもの抵抗感も和らぎます。
「親が勝手に進める」のではなく、「一緒に考える仲間」になる意識が大切です。
まとめ:「言葉の力」で、背中は押せる
「うちの子はもう無理かも」
「今さら何を言っても聞かないだろう」
そう思って口を閉ざしてしまう親御さんは少なくありません。
でも、仲人としてお伝えしたいのは――
たったひと言が、人の心を動かすことがあるという事実です。
子どもにとって、親からの言葉は、心の奥に深く届く特別なもの。
それは、誰よりも自分の人生を見てきてくれた存在からのメッセージだからこそです。
結婚は、人生の中でも大きな決断。
だからこそ、その一歩を後押ししてくれる“言葉”の温度を、親の皆さんに届けていただきたいと思います。