30代後半の会社員の男性が4ヶ月で成婚した婚活エピソード(4)

結婚を意識するようになったのは、仕事も落ち着き、ふと自分の人生を振り返ったときでした。プライベートが充実しているとは言い難く、家に帰って一人で過ごす夜が続く中で、「このまま一人で人生を終えるのか」と思うように。周囲の友人が家庭を持ち始めたこともあり、結婚への意識が高まりました。もともと面倒見が良い性格で、人と過ごすのが好きだったこともあり、「本気で向き合ってくれる人」と出会う婚活を始めようと決意しました。そんな時、かつての職場の先輩でもあるカウンセラーさんから「結婚相談所を始めたよ。前から結婚願望があったと思うけど、今はどう？」と連絡をもらいました。自分の心の奥にあった結婚への気持ちを再確認するきっかけとなり、自然と「話を聞いてみたい」と思えたことが婚活を始める決断につながりました。 数年前に別の結婚相談所で活動していましたが、思うようにいかず、退会しました。数年経ち結婚願望は高いままでしたが、以前一緒に働いたことのあるカウンセラーさんからお声がけいただいたことが決め手です。職場でもとにかく面倒見が良く、誰に対しても親身に対応してくれる印象が強かったので「なんでも相談できる方」というのはよくわかっていました。実際に相談すると、丁寧に現実的なアドバイスをしてくれる一方で、時には厳しいこともストレートに伝えてくれる姿勢に「この人なら信じられる」と思いました。他社との比較は一切せず、即日で入会を決意しました。

カウンセラーさんとは職場の先輩後輩という関係だったこともあり、信頼感は最初からありました。しかし婚活が長引く中で、何度も気持ちが折れ、一度休会を申し出てました。その時、何も言わずに休会を受領されたことが自分としては意外で「私に対する思いはそんな軽かったのか？」と思いました。やはり結婚をあきらめきれず再度入会を申し出たとき「自分のことしか考えてない。同じ行動しかできないならやめたほうがいい」と厳しく言われたあの一言は、今でも忘れられません。頭ではわかっていました。会社の上司・両親・兄弟からも言われたことない言葉で、自分を見つめ直す大きなきっかけになりました。そこからは「どうすれば相手を思いやれるか」「結婚にふさわしい自分とは何か」を意識して行動を見直すようになりました。 お見合いでお相手と出会ったとき、初対面から自然な空気感で会話ができ、驚くほどリラックスできたのを覚えています。2回目のデートでお互いの考え方や生活感について深く話すことができ、「この人とは現実的な結婚生活を築ける」と感じました。3回目、4回目のデートでは結婚後のイメージを共有し、5回目でプロポーズ。自分でも驚くほどスムーズに進んだ背景には、今まで積み重ねてきた経験と、カウンセラーさんからの支えがあったからこそだと思います。 お相手は会社員の傍ら、自営業をされていて、仕事への意識が高く、同時にとても気さくな人でした。話していても気取ることがなく、自然体でいられる存在だったのが印象的でした。自分のことをしっかり持ちながらも、相手に合わせる柔軟さもあり、「この人となら穏やかに日々を過ごせそうだ」と思えました。お相手も「こちらが何も言わなくても汲み取ってくれるところがありがたい」と言ってくれて、お互いにリズムが合っていたのだと思います。 大きなきっかけは、価値観や生活観のすり合わせが想像以上にスムーズだったことです。これまでのお見合いでは、どこか無理をしているような感じがあったのですが、お相手とは自然に話が進み、感覚的にも「この人となら」と思える安心感がありました。決定的だったのは、「子供ができたら…」という話題に対して、お互いの考えが一致した瞬間でした。将来のビジョンが共有できるというのは、大きな安心材料でした。 お相手がふとした時に、他人への気配りを見せたとき。店員さんへの丁寧な対応や、道路を歩くときに私をさりげなく車道側から遠ざけてくれる行動など、些細な優しさが心に響きました。「ああ、この人は誰に対しても思いやりを持っているんだ」と感じ、結婚後の生活でも安心できると確信しました。 「価値観を共有できること」が最も大切でした。特に金銭感覚や家族観については、ズレがあると結婚生活に大きく影響すると考えていたので、正直に話し合いました。お相手も丁寧に自分の考えを話してくれたことで、共通点や妥協点を見つけることができました。感情よりも理性的に、納得しながら進める姿勢に信頼を感じました。 最も印象に残っているのは、品川の水族館デートです。落ち着いた雰囲気の中で自然に会話ができ、お互いの距離がグッと縮まりました。ショーを見たり、クラゲを眺めながら他愛のない話をしたりと、心地よい時間が流れて「もっと一緒にいたい」と感じるようになった大切な思い出です。 最初の数人と交際まで発展しなかったとき、「自分に魅力がないのでは」と自信を失いかけました。なぜダメだったのか明確にわからない状況は、精神的にもかなりきつかったです。ある意味最初の頃は婚活なんて簡単だ！なんて思っていた自分を見透かされていたのか、カウンセラーさんもあえて私を突き放していたようでした。思えば、交際に発展しない理由を他人のせいにしていた自分がいました。自分のことしか考えない自分に気づき、婚活そのものがプレッシャーに感じた瞬間もありました。「本当に結婚できるのか？」という不安が頭をよぎることがありました。 カウンセラーさんに言われた、「自分のことしか考えてないよ」という言葉が、まさに目を覚まさせてくれた一言でした。その後、自分の短所と向き合い、行動を少しずつ変えていくよう努力しました。具体的には、お見合い後の振り返りを丁寧に行い、次のお相手への対応を意識的に改善したり、LINEやデート時の会話の内容にも変化をつけたりしました。時には厳しい言葉もありましたが、その一言一言が私を動かしてくれました。感情ではなく行動を変えていくことで、少しずつ結果が出てきたのだと思います。

婚活は、正直想像よりも難しいことの連続でした。だからこそ、信頼できるカウンセラーと一緒に取り組むことがとても大切だと思います。私は、かつての職場である意味尊敬していたカウンセラーさんと、このような形で出えたことが幸運でした。本気で向き合ってくれたからこそ、途中で諦めずに活動を続けることができました。何度もくじけそうになったけれど、最後には「この人と出会えてよかった」と心から思える相手と結ばれることができました。今、婚活を迷っている方も、まずは一歩を踏み出してみてください。