オタクは結婚相談所で結婚できるのか
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「オタクだから結婚相談所では不利なのでは」という声を、仲人としてよく聞きます。
実際に相談に来られる方の多くが、
- お見合いが組めない
- 仮交際で止まる
- いい人で終わる
この状態で止まっています。
もし一つでも当てはまるのであれば、原因はスペックや見た目ではなく、「何を・いつ・どう伝えるか」の設計にあります。
結論から言うと、オタクだから不利ということはありません。
まず、この記事を書いた仲人がどんなオタクか開示します。
- アニメグッズ(デュラララ‼・うたプリ・文豪ストレイドッグス・K)に毎年50万円課金。アニくじはロット買い
- ソシャゲは50〜100万円課金。原神では魈・タルタリヤ・雷電将軍をキャラ武器両完凸
- 2.5次元舞台俳優オタクで毎月8公演観劇
この状態で結婚相談所に入り、成婚退会しました。
ただし、オタクが婚活で詰まりやすい構造的な理由は存在します。それはスペックでも見た目でもなく、「何を・いつ・どう伝えるか」の設計が合っていないことです。
今回は、私自身の婚活経験をもとに、この「設計」の話をします。
はじめに:この記事について
私はVi-tuber marriage(Vマリ)という結婚相談所の代表仲人をしています。
IBJ加盟の仲人として会員の婚活をサポートする立場ですが、私自身も数年前に結婚相談所で婚活をしていた当事者です。
この記事では、仲人としての立場ではなく、当事者として経験した婚活のリアルなデータを公開します。
この記事で紹介するデータは、私個人の婚活経験に基づくものです。会員の成果ではありません。
結婚相談所に行き着くまでの経緯
最初から結婚相談所を選んだわけではありません。
マッチングアプリ、街コン、合コン。一般的な出会い方は一通り経験しています。
マッチングアプリでは未読メッセージが常時100人以上溜まっている状態で、返事をしても返事をしても新しいメッセージが来る。一生終わらないタスクです。返信が遅れて寝落ちしていたら「シカトかよ。〇ね」というメッセージが届いたこともあります。
街コンでカップル成立しても1回お食事に行ければ良い方。「美人過ぎてアプローチできない」という、反応に困る言い方をされることもありました。相手から自発的にメッセージが来るわけでもなく、自分から送っても反応がない。
どれを試しても一貫して感じていた違和感は同じでした。「出会いの数はあるのに、前に進まない」という状態です。
そこで初めて結婚相談所という選択肢を検討します。参加した街コンで、立ち上げたばかりの相談所からテスト会員として声をかけられ、入会しました。
ただ、すぐに問題が出ます。月のお見合い申し込み可能件数が10件しかなかったこと。手術の際に同意書を書いてくれるパートナーを探しているという事情を事前に伝えていたにもかかわらず、紹介されたのは1名だけで、しかも私の状況とは全く異なる方でした。
さらに受けたアドバイスが「女性はピンクのワンピースを着て愛想よくしていれば結婚できる」というものでした。
自分の状況を理解した上でのサポートではないと判断し、クーリングオフを選択しました。
その後、別の婚活サービスに入り直します。ここで担当の仲人にプロフィールを見てもらったとき、こう言われました。
「ASDの開示タイミングを変えるだけで、結婚できると思う」
変えたのはこれだけでした
当時の私は、プロフィールにASD(自閉症スペクトラム障害)であることを最初から記載していました。
「正直にすべて書くことが誠実だ」という考えからです。
実行したのはシンプルなことです。
- プロフィールからASDの記載を削除する
- 代わりに、お見合い当日に必ず自分から話すルールにする
- 写真は一切変えない
以上です。
結果
お見合い成立率:0% → 33%
入会初月のお見合い実施数:30件
お見合いを始めてから2日で仮交際が5人になりました。
仮交際13人をどう管理したか
仮交際が急増した状態を管理するために、自分なりの基準を設けました。
一度でもデートまたはオンラインデートをした上で、現在の仮交際相手のうち3番目に良いと思う相手より良ければ仮交際OKにする。
成立した時点で5番目の方との仮交際を終了する。
この入れ替え式で進めました。
最終的に仮交際は13人になりました。
感情ではなく基準で動く。これも婚活における設計の一部です。
感情だけで判断すると、その都度迷いが生じて判断がブレてしまうため、あらかじめ基準を決めて整理していました。
これは相手を比較するためではなく、自分がどういう人と生活したいのかを明確にするためのものです。
なぜこうなったのか
「正直に全部書く=誠実」という前提が、間違っていたからです。
誠実さとは、最初にすべてを開示することではありません。相手との信頼関係が育つ順序に合わせて伝えることも、誠実さの一形態です。
プロフィールに書いてあるかどうかより、お見合いで自分から話せるかどうかの方が、相手の受け取り方は全然違います。
プロフィールに書くことは一見誠実に見えますが、裏を返すと「そんな私とお見合いすることを決断したなら、私のそういう特性が見えたときに配慮してよ」と相手に強要しているようでもあります。
一方、お見合いの席で自分から自然に話した場合、相手の受け取り方は「ASDだけど普通にコミュニケーション取れるんだな。これだったら一緒にやっていけるかも」に変わります。
情報の内容は同じです。変わるのは順序だけです。
情報の内容ではなく、出す順序で評価が変わる。
ここでいう「設計」とは、情報の出し方と順序をコントロールすることです。
これはASDの話に限りません。オタク趣味の開示も、まったく同じ構造です。
オタク趣味の開示設計:具体的にどう使い分けるか
アニメ・ゲームが好きであることをプロフィールにどう書くか、何をお見合いで話すか、何を仮交際中に話すか。フェーズごとに役割が違います。
プロフィール段階
趣味があることは書く。ただし「課金額」「グッズの量」「観劇頻度」などの具体的な規模感は書かない。相手が趣味に理解があるかどうかを測るフィルターとして機能させることが目的です。「このアニメ・ゲームが好きです」という一行で十分です。
お見合い段階
相手が趣味の話に乗ってくれるかどうかを確認する場です。自分から深く話しすぎず、相手の反応を見る。「アニメはどんなジャンルが好きですか」という質問への返答で、理解度が分かります。
仮交際段階
ここで初めて具体的な話をします。課金していること、グッズがあること、観劇に時間とお金を使っていること。相手がそれを知った上で交際を続けてくれるかどうかが、結婚後の相性を測る指標になります。
この使い分けが設計できていると、趣味は「障壁」ではなく「相性フィルター」として機能します。理解ある相手とだけ関係が進み、合わない相手とは早い段階で終わる。結果として、無駄なやり取りが減ります。
同じ構造で詰まっている方へ
仲人として相談を受ける中で、以下のような状態が続いている方に共通するパターンがあります。
- そもそもお見合いが組めない
- 仮交際を続けても距離が縮まらない
- フィーリングの話ばかりで、具体的な生活の話ができない
- 相手の出方を待ってしまう
これらはほとんどの場合、スペックや努力量の問題ではありません。「何をどの順序で伝えるか」という設計の問題です。
これを放置したまま数をこなしても、同じところで止まり続けます。
結婚相談所で結果を出すために確認すべきこと
私自身の婚活経験と、仲人として見てきた活動状況から、以下の3点が特に重要だと考えています。
①情報の開示タイミングを設計しているか
「何を書くか」だけでなく「いつ・どの場で伝えるか」まで整理できているかどうか。プロフィールに書く情報と、お見合いで話す情報と、仮交際中に話す情報は、それぞれ役割が違います。
②仮交際の進め方に判断基準を持っているか
「なんとなく合う気がする」「なんとなく違う気がする」だけで判断しているうちは、同じ終わり方が繰り返されます。どの時点で何を確認するか、基準を持って進めることが重要です。
③戦う場所の選択が自分に合っているか
マッチングアプリ・街コン・結婚相談所はそれぞれ構造が違います。自分の強みが伝わりやすい場所を選べているかどうかが、活動の出発点になります。
・お見合いが組めない
・仮交際で止まる
・何を直せばいいか分からない
この状態が続いている場合、今のやり方に「設計のズレ」があります。
Vi-tuber marriageの初回相談では、
- なぜ今うまくいっていないのか
- どこを直すべきか
- 次にどう動けばいいか
を具体的に言語化します。
入会を前提としたものではありませんので、整理だけでも問題ありません。
もう少し具体的に知りたい方は、当事者として経験した婚活の全体像(クーリングオフの経緯・プロフィール改善の設計・仮交際の管理方法)をデータごとまとめた記事もあわせてご覧ください。
👉 [オタクは結婚相談所で結婚できるのか。当事者だった仲人が、自分の婚活データで答えます]
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執筆者:浅羽菜摘(あさば なつみ)
IBJ加盟結婚相談所 Vi-tuber marriage 代表仲人
データサイエンティスト歴10年以上・元VTuber・ASD当事者
アニメ・ゲーム・VTuber好きな忙しい男性のための結婚相談所。
趣味を隠さない婚活を。IBJ加盟。東京池袋拠点/オンライン全国対応。