恋をすると、脳の中で何が起きてるの?
目次
- 特別な物質のチカラ
- 脳は恋を「ごほうび」と感じてる
- 恋が続くと、脳の中も変わっていく
- まとめ:恋は脳がくれる“とっておきの体験”
特別な物質のチカラ
恋をすると、なぜかドキドキしたり、相手のことばかり考えてしまったりしますよね。でも、それは「心」のせいだけじゃありません。実は、私たちの脳の中で特別なことが起きているからなんです。
恋をすると、脳では「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「セロトニン」という3つの物質が働きます。
まず、「ドーパミン」は“うれしい”とか“楽しい”と感じさせてくれる物質。好きな人と話したりLINEしたりすると、もっと会いたくなるのは、ドーパミンが出ているからなんです。
次に「ノルアドレナリン」。これはドキドキしたり、緊張したりする原因。恋のはじまりに心臓がバクバクするのは、これのおかげ。頭の中がその人のことでいっぱいになっちゃうのも、ノルアドレナリンが関係しています。
そして「セロトニン」。これは気持ちを落ち着かせる役わりがあるんですが、恋をすると逆に少なくなってしまいます。だから、好きな人のことでそわそわしたり、不安になったりしやすいんです。
脳は恋を「ごほうび」と感じてる
恋をしていると、「この人といると幸せだな」と思うことが多いですよね。実は、脳は恋を“ごほうび”のように感じているんです。
脳には「報酬系(ほうしゅうけい)」とよばれるしくみがあって、うれしいことがあると、ここが反応します。たとえば、美味しいものを食べたときや、SNSで「いいね」がたくさんついたときにも、このしくみが働きます。
恋愛でも同じで、好きな人と目が合ったり、LINEが返ってきたりすると、脳は「やった!うれしい!」と感じて、ドーパミンが出ます。このしくみがあるからこそ、私たちは恋をするとその人に夢中になってしまうんです。
また、脳の中には「前頭前皮質(ぜんとうぜんひしつ)」という部分もあって、これは「この人と付き合ったらどうなるかな?」と将来のことを考える役わりをしています。つまり、恋をしているとき、私たちの感情(気持ち)と理性(考える力)がどちらも働いているんです。
恋が続くと、脳の中も変わっていく
最初はドキドキしたり、そわそわしたりする恋も、付き合いが長くなると、だんだん落ち着いてきますよね。これも、脳の中の変化によるものです。
恋が続いていくと、「オキシトシン」や「バソプレッシン」という物質が出てきます。これらは相手との絆(きずな)や安心感を強めるはたらきがあります。
たとえば、オキシトシンは「やさしさ」や「信頼」を感じるときに出てくるもので、相手と手をつないだり、話したりすることで増えていきます。バソプレッシンも似たような働きがあって、特に「この人は自分にとって特別な存在だ」と思わせるようにします。
つまり、恋のはじめは「ドキドキと興奮」、時間がたつと「安心と信頼」に変わっていく。これが、恋が“本当の愛”に育っていくプロセスなんですね。
まとめ:恋は脳がくれる“とっておきの体験”
恋をすると、心がときめくだけでなく、脳の中ではいろんな物質が出て、私たちを幸せにしたり、不安にしたり、成長させたりしてくれます。
つまり、恋は脳がくれる特別な体験なんです。ただの感情じゃなくて、ちゃんと理由があるんですね。
だから、もし誰かを好きになったら、その気持ちはとても自然で大切なもの。脳も体も、ちゃんと応援してくれているんですよ。