いい人で終わる人
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いい人で終わる人
「いい人だったんですけどね」
婚活の話を聞いていると、ときどきそんな話を耳にします。
優しいし、感じもいい。
会話もちゃんと成立していた。
嫌なところがあったわけでもない。
それなのに、なぜか次に繋がらない。
そんなとき、言われるのが
「いい人だったんですけどね」という言葉です。
でも、その「いい人」の中身をよく聞いてみると、
少し切ない場面が見えてくることがあります。
例えば、相手が楽しそうに話しているから「トイレ行きたい」と言い出せず、ずっと我慢していたり。
まだお腹が空いていないだろうと言われて「そうですね」と合わせたものの、実はお腹がぐるぐるなりそうなくらい空いていたり。
本当は少し疲れているのに、相手のペースを崩さないように「大丈夫です」と笑っていたり。
きっと、その人は
相手に嫌な思いをさせたくなかったのだと思います。
場の空気を壊したくなかったのだと思います。
でも、そうやって気を遣いすぎると、だんだん「自分」が見えなくなってしまいます。
相手の前でいい人でいようとするあまり、本当の自分がどこかに隠れてしまう。
そうすると、相手の記憶に残るのは
「優しい人だったな」という印象だけ。
悪くはないけれど、なぜか心に引っかかるものはない。
そんなふうにして、
「いい人で終わる人」になってしまうのです。
でも私は思うのです。
トイレを我慢するほど相手の話を聞こうとしたり、
お腹が空いているのに空気を読んで合わせたり。
そんなふうに相手を思いやれる人が、本当に「ダメな人」なのでしょうか。
少し不器用かもしれません。
少し気を遣いすぎるのかもしれません。
でもそれは、誰かを大切にしようとしている人の姿でもあります。
だからもし、また
「いい人だったんですけどね」と言われてしまったとしても。
その一言で、
自分のことまで小さく畳んでしまわないでください。
あなたの優しさは、
誰かに合わせるためだけにあるものではないはずです。
どうか、自分の優しさまでダメだったことにしないでください。
トイレは、行っていいんです。
お腹が空いたら、「空きました」と言っていいんです。
それで離れてしまう人なら、
きっと最初から無理を続ける関係だったのだと思います。
少しくらい不器用でも、ちゃんと自分でいられる相手。
そんな人と出会えたとき、
「いい人だったんですけどね」は、
きっと違う言葉に変わるはずです。