結婚生活の9割は「オフ」
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結婚生活の9割は「オフ」。毛玉と穴あきズボンが教えてくれたこと。
婚活アドバイザーという仕事柄、私は毎日「自分をいかに素敵に見せるか」という相談に乗っています。
プロフィール写真は最高の一枚を、服は清潔感を、会話はスマートに。
でも最近、部屋着の毛玉を見ながら、ふと思ったことがありました。
「私、こんなんで結婚してていいんだっけ?」
ふと我に返るくらい、私の日常は”完璧”とは程遠い、ヨレヨレの生活です。
◼️「大谷翔平と同じ誕生日の男」と、毛玉だらけの私
私の愛用している部屋着は、毛玉だらけ。
なんなら股のところに穴が空いているズボンだって、
「これが一番落ち着くんだもん」
と履き続けています。
正直、ちょっと申し訳ない気持ちもあります。
婚活では「清潔感が大事です」と伝えている本人が、穴あきズボンを履いているんですから。
それを見た夫は、
「穴が空いたら捨てる!を我が家の家訓にしよう!」
と提案してきます。
私が「もったいないじゃん!」と粘ると、彼はボソッと、
「俺、大谷翔平と同じ誕生日やぞ……」
と、なぜか自分の誕生日を引き合いに出して呟きながら、私の部屋着の毛玉を、一生懸命、毛玉取り機で取ってくれるのです。
こういう、どうでもいいことで笑わせようとしてくる人なのです。
なんてことない時間。
でも、可笑しくて、温かくて、私は
「あぁ、結婚しているんだな」と思います。
◼️「見せたくない自分」を見せ合える贅沢
結婚生活の9割は、お見合いやデートで見せる「オン」ではなく、無防備な「オフ」でできています。
寝起きで髪が鳥の巣のようにボサボサなとき。
顔がパンパンに浮腫んで、自分でも鏡を見たくないとき。
風邪をひいてボロボロなとき。
理不尽なことに、わんわん泣きじゃくるとき。
余裕がなくて、ついトゲのある言葉で当たり散らしてしまうとき。
婚活の場では絶対に隠しておきたい、そんな「最低で最高のオフ」を、隣の人が「はいはい」と受け流し、支えてくれる。
結婚は、ちゃんとしている時間より、ちゃんとしていない時間の方がずっと長いのです。
それこそが、家という場所の、そして家族という存在の、本当の価値なのだと思います。
◼️「惚れ直す」の中身は変わっていく
「惚れ直した」という言葉がありますよね。
付き合い初めの頃は、
「その服かっこいいね」
「今日なんかかっこいい」
そんな外見や雰囲気にドキッとして惚れ直すことが多いものです。
でも、関係が長くなると、惚れ直すポイントは少しずつ変わっていきます。
しんどい日に、何も言わず家事をやってくれたとき。
余裕がなくてトゲのある言い方をしてしまったのに、受け流してくれたとき。
体調が悪い時に、自然に支えてくれた時。
「こんな状況で、こう動いてくれるんだ」
そう思った瞬間に、じわっと惚れ直す。
結婚生活の惚れ直しは、見た目ではなく「行動」に変わっていくのかもしれません。
◼️アドバイザーとして伝えたいこと
婚活で「オン」の自分を磨くことに疲れてしまったら、一度思い出してください。
あなたが探しているのは、あなたの「オン」を褒めてくれる人ではなく、あなたの「オフ」を一緒に面白がってくれる人ではないでしょうか。
「こんな可愛いい部屋着も似合うなんて惚れ直した」から、
「こんな毛玉でも平気でいられるの、俺の前だけだろ?笑」
に変わる。それが結婚の醍醐味なように思います。
もし今、誰かと会っているなら、少しだけ力を抜いた自分を見せてみてください。
完璧じゃない時間を一緒に過ごせるかどうか。
そこに、結婚のヒントは隠れています。
穴の空いたズボンを履いていても、毛玉だらけの服でソファに転がっていても、
「それが君だよね」
と笑い合える。
そんな「毛玉だらけの幸せ」を掴むために、まずは今日、頑張った自分を一番楽な格好で甘やかしてあげてくださいね。