欧州の知性
- 自分磨き
エマニュエル・トッド
若き日にソ連の崩壊を予見し欧州の知性と呼ばれる歴史人口学者エマニュエル・トッド氏。
前回の米国大統領選では泡沫候補と言われたトランプの勝利を早々と予見して世界を驚かせた人物でもある。
今、彼の新著「大分断」を読んでいる。彼は日本大好き人間で日本の将来を心から案じている。
「日本にとって最大の問題は人口減少、少子化であり、それ以外は大した問題ではない」と言い切る。そして「生産より出産」とも言う。
全く同感だ。私も人口減少は日本の国力を低下させ、年金財源の不安定化などの深刻な社会問題を引き起こしている。それが消費不振や設備投資不振にもつながり経済成長の低下や多くの人々の収入減にもつながっていると考える。
彼の議論は移民の受け入れに帰結するが、私は先ず官民が一致協力して人々の結婚支援に動くべきと思う。それが上手くゆかなければ早いうちに移民問題を検討すべきと思う。
それにしても政府は結婚支援には動かない。今年はコロナ災禍で婚姻数は更に減るだろう。この国のことが本当に心配だ。