夫人の訃報 ゼミ落ちこぼれ仲間から
関東に住む大学の同級生から封書が届いた
夫人が癌で亡くなられたとのこと
正式に印刷した書簡故により悲しみが伝わる
長崎の大学で同じ原価計算のゼミに所属
お互いに完全に落ちこぼれ同志で仲良しだった
彼はパチンコとピアノ、私はテニスの練習
必修の単位にも拘わらず出席せずに落ちこぼれた
結局日本酒を3本買ってゼミの教授の自宅に詫びに行き
何とか最低の成績「可」で卒業させて貰った
彼は東京の会社に就職し経理の専門家として職を全うした
20代の頃一度結婚したがすぐに離婚
二度目の結婚は5歳ほど年長で非常に相性が良かったようだ
今日は手紙を書こう
悲しみに応えることは出来ないが
気にしていることを伝えておきたい
この冬にでも会いに行こう
そして酒を酌み交わして来し方を振り返ってみよう
もう20年以上会っていないのだが気持ちは繋がっている
落ちこぼれにも落ちこぼれなりの絆がある1