緊張を緩和する方法 その1
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ゆっくりとした口調や落ち着いたトーンで話す
大勢の人前で緊張して心拍数が上がっているときに、意識的にゆっくりとした口調や落ち着いたトーンで話すことは、緊張を和らげるのに非常に有効な方法の一つと考えられます。
これには、主に2つの理由があります。
1. 心理的な効果:セルフ・コントロールの回復
緊張している時、人は早口になったり、声のトーンが高くなったりしがちです。これは体が「逃走・闘争(Fight or Flight)」反応に入っているサインです。
①ゆっくり話す
自分のペースを意識的にコントロールすることで、「自分は状況をコントロールできている」という感覚を取り戻すことができます。これは、心理的な安心感につながり、「パニックではない」と脳に伝える効果があります。
②落ち着いたトーン
落ち着いた低いトーンは、聞いている人にも「この人は落ち着いている」という印象を与えます。その反応が自分に返ってくることで、さらに自身の緊張が緩和されるという好循環が生まれます。
2. 生理的な効果:呼吸と心拍数の調整
ゆっくりと話すためには、自然と深い呼吸が必要になります。
早口になると、浅く速い呼吸(胸式呼吸)になりがちで、これが心拍数をさらに上げ、緊張を高めてしまいます。
意識的にゆっくりと、一語一語区切って話すようにすると、息を吸う時間、吐く時間が長くなり、自然と腹式呼吸に近くなります。深い呼吸は、副交感神経を優位にし、高ぶった心拍数を鎮める効果があります。
◆効果的に取り入れるためのポイント
①一時停止(ポーズ)の活用
文の区切りや、特に伝えたいことの前後に、1~2秒の意識的な「間(ま)」を取る。これは話すスピードを強制的に落とすと同時に、聞き手に内容を理解させる時間も与えます。
②最初の数語を特にゆっくり
スピーチや発表の最初の数秒間を、あえて極端にゆっくり話すことから始めましょう。これで全体のペースメーカーを作りやすくなります。
③視線を落ち着かせる
話すスピードだけでなく、視線を一点に集中させすぎず、会場全体や特定の落ち着けるポイントにゆっくりと移すことも、落ち着いた印象につながります。
話す速度を落とし、トーンを落ち着かせることは、緊張を隠すためのテクニックではなく、実際に体と心を落ち着かせるための、非常に実用的な自己調整法です。ぜひ試してみてください。