結婚したいのに、なぜか動けない―それはあなただけじゃない

「理想を手放したら、負けだ」と思っている

「結婚したいんです。でも…」

この“でも”の後に続く言葉、だいたいパターンが決まっています。

時間がない、お金が不安、自信がない、出会いがない、今はタイミングじゃない――。

どれももっともらしく聞こえますが、婚活カウンセラーとして多くの方を見てきた私からすると、これは“表向きの理由”。

その奥には、もっと本質的な“本音”が隠れていることがほとんどです。

今日は、その「動けない理由」をやわらかく、でもズバっと言語化してみます。

読んでるうちに心の中のモヤが少し晴れるかもしれません。

理由① 「理想を手放したら、負けだ」と思っている

多くの人が、婚活を始めるときに“理想の条件リスト”を持っています。

年齢、職業、年収、ルックス、趣味、価値観。

でも、条件を絞り込めば絞り込むほど、出会える人数は減っていきます。

このとき、心の中にあるのは「理想を下げたら、自分の価値まで下がる気がする」という感覚。

これは負けではなく、調整です。

条件を変えることは、自分の幸せの幅を広げる行為です。

恋愛も結婚も、“理想の人”より“理想の関係”を築ける人を見つけるほうが、長く幸せでいられます。

「失敗したら恥ずかしい」という恐怖

理由② 「失敗したら恥ずかしい」という恐怖

結婚は人生の一大イベント。だからこそ、“失敗したくない”気持ちは自然です。

でも実際、婚活での「失敗」って何でしょう？

会ってみて合わなかった？ 断られた？ 交際が続かなかった？

これらは失敗ではなく、経験値の蓄積です。

むしろ本当の失敗は、「動かずに時間だけが過ぎること」。

ゲームでいえば、ずっとポーズボタンを押したままクリアを待っている状態です。

残念ながら、恋愛のステージは自動では進みません。

理由③ 「今の生活がそこそこ快適」

人間は、そこそこ満足している状態を変えるのが苦手です。

仕事もある、趣味もある、友人もいる。

結婚すれば生活は変わるし、自由な時間も減るかもしれない。

つまり、「結婚したい」気持ちと「変わりたくない」気持ちが綱引きをしているのです。

この綱引きは、明確な“欲しい未来”が見えたときに決着します。

だから、まずは想像してみてください。

「結婚してどんな日々を送りたいのか」

そのイメージがリアルになればなるほど、足は自然に前へ進みます。

「過去の恋愛がトラウマ」

理由④ 「過去の恋愛がトラウマ」

過去の失恋や裏切りが原因で、「また傷つくくらいなら…」とブレーキをかけてしまうケースもあります。

ただ、婚活は過去の恋愛の再現ドラマではありません。

キャストも脚本も違います。

未来の相手は、過去のあの人ではないのです。

心の中の傷は、行動することで少しずつ癒えます。

「もう一度信じてみよう」と思える瞬間は、動いた先にしかありません。

理由⑤ 「そもそも婚活のやり方が分からない」

結婚相談所、マッチングアプリ、婚活パーティー。

方法が多すぎて、どれから始めればいいのか分からない。

これは現代の婚活あるあるです。

この場合は、まず“信頼できる伴走者”を見つけることが大切です。

プロのカウンセラーや、経験豊富な友人など、自分を客観的に見てくれる人に相談しましょう。

最初の一歩が小さくても、方向が合っていれば確実に前に進みます。

動けないあなたへ

動けない理由は、人によってさまざまです。

でも共通しているのは、「理由が言語化できれば、解決策も見えてくる」ということ。

あなたが今、婚活を始められないのは意志の弱さではありません。

ただ、心の中の“見えない壁”が正体不明なまま残っているだけ。

その壁に名前をつけてあげれば、不思議と越えられるようになります。

そして、あなたが一歩を踏み出した瞬間から、未来の誰かも同じように歩き始めるのです。

結婚は“運命の出会い”ではなく、“行動の先にある出会い”です。

動けない時間を、「動き出した自分」に変えていきましょう。

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