マッチングアプリに見る婚活者の現状と心理
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【マッチングアプリに見る婚活者の現状と心理】
今回は、キャリアコンサルタントの目から見た、
マッチングアプリに見る婚活者の現状と心理について考えてみたいと思います。
近年、マッチングアプリは婚活の主流になり、出会いの在り方を大きく変えています。
スマホ一つで理想の相手を探せる時代——しかし、その裏側には婚活者のリアルな葛藤と心理が隠れています。
■ “簡単に出会える” けれど “簡単じゃない”
マッチングアプリの魅力は、出会いの母数が圧倒的に増えることです。
年齢、趣味、価値観、居住地…条件を設定すれば、これまで繋がらなかった人とも知り合えます。
しかし paradox(皮肉)はここにあります。
「数が増えるほど、選べない」「選べないほど、決められない」
「もっと良い人がいるかも」と思う心理は、“選択肢が多い現代の婚活者の典型”と言えるでしょう。
■ 自己肯定感とのせめぎ合い
マッチングアプリは、自己肯定感を刺激する場でもあります。
✔ いいねが来ない
✔ メッセージが続かない
✔ 写真を見てスルーされる
こうした小さな経験の積み重ねが、「自分は選ばれていないのでは?」という感情を生みます。
一方、
✔ いいねがもらえる
✔ 相手が自分を求めてくれる
— そんな瞬間に、承認欲求が満たされていくのも事実です。
婚活者はこの “期待と失望の波” に日々揺さぶられています。
■ 本気度の差が疲労を生む
マッチングアプリには、
・遊び感覚
・恋活目的
・結婚前提
さまざまな思いの人が混在しています。
そのため、本気で結婚を望む人ほど疲れやすい のが現状です。
「真剣な人だと思ったのに違った」
「温度差が大きすぎる」
こうしたギャップが、“婚活疲れ” の一因になっています。
■ 婚活者の本音:理想と現実の揺れ
アプリ婚活者の多くが抱える葛藤、それは
“理想の相手” と “自分を受け入れてくれる人” は一致しないという現実です。
高望みしているつもりはないのに、条件を下げられない自分もいる。
相手を見極めたいのに、自分も評価されているプレッシャーがある。
この「自分はどう見られているか」という視線が、婚活心理を複雑にしています。
■ それでも続ける理由
では、なぜ婚活者はアプリを辞めないのでしょうか?
答えはシンプルです。
出会いはあると信じているから
そして自分を理解してくれる誰かがどこかにいると願っているから
疲れながらもアプリを続ける婚活者の姿には、人を信じて、
未来を諦めない強さ が宿っています。
■ これから婚活をする人へ
マッチングアプリは便利ですが、“心のケア” が必要な出会い方でもあります。
・一喜一憂しすぎない
・目的の違う人を悪者にしない
・自分の価値をアプリの反応で測らない
この3つを意識すると、婚活が少し楽になります。
そして何より、
“アプリは手段であって、人生の評価装置ではない”
ということを忘れないでください。
■ まとめ
マッチングアプリは新しい出会いの形であり、
婚活者の心理を映し出す鏡でもあります。
そこには焦りや期待、不安や希望が同居し、
人が誰かと繋がりたいという普遍的な願いが存在しています。
婚活をしているあなたは、
決して弱いわけでも、わがままでもありません。
未来を信じて行動している、
とても強い人なのです。