家事を「手伝うよ」が地雷になる理由を知っていますか
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「ちゃんと家事を手伝っているつもりなのに、なぜか不機嫌になる」
「『手伝うよ』って言っただけで、空気が悪くなるのはなぜ？」
結婚相談所でさまざまなご夫婦を見てきて、この悩みは何度も聞いてきました。
今日は「家事を手伝う」という地雷の正体を、仲人として、そして一人の生活者としてお話しします。
家事を手伝っているのに怒られる…それが“地雷”になる理由
まず最初にお伝えしたいのは、
あなたが冷たいから怒られているわけではない、ということ。
多くの場合、
「手伝おう」という気持ちは本物の優しさです。
ただ、その言葉――
「手伝うよ」
ここに、思いがけない落とし穴があります。
この言葉には無意識のうちに、
🔶 家事の責任者は君
🔶 私はサポート役
という前提が含まれてしまう。
そのズレが積み重なって、
いつの間にか「地雷」になってしまうのです。
問題は作業じゃない。“名もなき家事”と当事者意識のズレ
家事には「見えない仕事」が山ほどある
洗濯物を干す。
掃除機をかける。
料理をする。
これは目に見えやすい「作業」です。
でも実際の家事は、その前後が本番だったりします。
🔶 洗剤は足りているか
🔶 ご飯は何を作るか
🔶 ゴミ出しはいつか
🔶 次に何を優先するか
こうした判断や段取り、管理。
これがいわゆる名もなき家事で、当事者意識のズレが生まれやすいところでもあります。
私自身の原体験から
実は私も昔、実家で忙しそうに動く母に
「何か手伝うことある？」と、よく声をかけていました。
母は決まって「特にないよ」と言っていましたが、
今思えば、あれは本心ではなかった気がします。
忙しい人にとって、
「何を頼むか考える」こと自体が、もう一つの仕事なんですよね。
善意のつもりでも、
聞くことで相手に考える負担を渡してしまう。
後になって、ようやくそのことに気づきました。
「何をやるか聞く」より「これをやるね」が安心につながる
結婚相談所で見てきたご夫婦の中で、関係がうまくいっている方には共通点があります。
それは、
「何かやることある？」
ではなく、
「これやるね」
「ここまでやっておくね」
という姿勢。
忙しい時ほど、
指示を出さなくても動いてくれることが、何よりありがたい。
それだけで、心がふっと軽くなるものです。
「家事は妻の仕事」という前提が、すれ違いを生む
ある友人夫婦の話です。
夫側には
「家事は妻の仕事」
という無意識の前提がありました。
🔶 言われないと動かない
🔶 「手伝って」と言われると不機嫌になる
そんな状態が続いていたそうです。
でも奥さんが本当に求めていたのは、
「手伝ってほしい」ことではありませんでした。
一緒に暮らしているんだから、
一緒にやりたい。
ただ、それだけだったのです。
問題は家事の量ではなく、
立ち位置のズレでした。
家事は「できて当たり前」だから、言葉が心を支える
家事は毎日続くもの。
どれだけやっても、成果は見えにくい。
誰かに褒められることも、感謝されることも少ないまま、日々が過ぎていきます。
そうなると、
「なんで私ばっかり…」
という気持ちが、少しずつ溜まっていく。
忙しくて一緒に家事ができない日があっても、
「いつもありがとう」
「助かってるよ」
「一緒にできなくてごめんね」
たった一言で、受け取り方は大きく変わります。
地雷を踏まない家事参加へ。「手伝う」を卒業する考え方
最後に、どうしても伝えたいことがあります。
家事は、
上手かどうかでも、
完璧かどうかでもありません。
求められているのは、
「手伝う人」ではなく、
この家の当事者でいること。
「手伝う」という言葉をそっと手放して、
一緒に暮らしているという意識に立つ。
それが、家事の地雷を避ける一番の近道であり、
夫婦関係を静かに、でも確実に整えていく土台だと、私は思っています。
もし今、同じことで悩んでいるなら
当相談所では、
条件だけでなく
こうした日常の価値観や感覚のすり合わせを、とても大切にしています。
結婚はゴールではなく、生活のスタート。
だからこそ、一人で抱え込まないでほしい。
「こういう話、話せる人がいなかった」
そう感じたら、いつでもお話しに来てくださいね。
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