【#20】すっとこどっこい婚活史~私の12年前の実話~
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フェアリーゴッドマザーの魔法で心の悩みを浄化?29才結婚
仕事は順調だったけど、もうやりたくないという気持ちがまた強くなってきた。
辞めたいけど、退職また申し出るのそんなパワーがない。なんか疲れる。
何もしたくない。
ホットヨガのデトックスのクラスに行っているのに、デトックスされていないような気がする。
なんだ?
なんか足りない気がする気持ちを抱えながら、日々の生活をこなしていった。
そんなある日、
たまちゃんから、限定10名の結婚相談所に空きがでたと知らせを受けた。
「結婚相談所」というところに対する最後の砦感から、躊躇いがあったけど、いつか結婚したい気持ちには変わりない。
たまちゃんが、なかむーが会いたかったら繋ぐよと言ってくれたのもあって、何か変わるような気がして、その仲人さんと会いたい!と言った。
案内されたご自宅の住所は、とても閑静な住宅街の中に、とてつもない門構えのお屋敷だった。
すんげーー!!
え???これってご自宅なの??あってるここ??
案内された住所を何回もスマホのマップで確認した(笑)
住所あっているわ・・・。
恐る恐る、門のインターホンを押した。
どうぞーと聞こえたので、
門をくぐって中に入っていくと、右手に、手の行き届いた日本庭園が広がっていた。
兼六園みたいや・・・。
立派な建物、素敵なお庭にとても圧倒されていたけど、お家の中に案内されるとさらに驚いた。
お部屋に直径1メートルくらいの木造の恵比寿さまが鎮座されていた。
横目でちらっとみただけだけど、木に継ぎ目がないところからみるに、とんでもない大きさの1本の木から作られた木彫りだ・・・
ひぇー!!
仲人さんのご自宅は、美術館のようだった。
案内された奥の部屋には、でっかいダイニングテーブルが置かれた和室で、
ここで座って待っていてねと言われた。
しばらく待っていると、とても素敵な器に温かいお茶を淹れて持ってきてくれた。
仲人さん:「たまさんと同じ会社の方と伺っているわ。初めまして。」
緊張気味の私に、とても丁寧で穏やかな口調で私に語りかけてくれた。
仲人さんは最初、ついこの間、結婚が決まった方の話をしてくれた。
来月も2組結婚が決まるわと、とても嬉しそうな表情をみて、この方は人の幸せを心から喜べる方なんだ、なんてステキな方なんだろうと感じた。
私なんて友達の結婚すら喜べなかったのに・・・
それと同時に、何組も結婚が決まったと仰っているけど、そんなに結婚ってすぐ決まるものなの?と内心ビックリしていた。
ビックリしている私に仲人さんはゆっくりと尋ねてきた。
仲人さん:「なかむーさんは、どうしてご結婚をされたいと思っているの?」
なぜ?
私はふと考えた。
とっさに出てきた答えは、
私:「両親を安心させたいからです。」
そうだった・・・。
カオスな家ではあるけど、私の将来を心配し過ぎる両親を安心させてあげたかった。
私は、仲人さんに私の過去を話した。
幼い頃から、自身の家と名前を継ぐように育てられ、家を守る使命を果たさないといけない。
今までそう思って婚活をしてきたけど、全くうまくいかなかったと。
仲人さんは、うんうんと、頷きながら私の話を親身に聞いてくれた。
私の話が終わると、仲人さんが真っ直ぐと私の顔を見て言った。
仲人さん:「あなたは、ずっと家族を大事に思ってきたのね。きっと素敵な方が見つかるわ。あなたなら大丈夫。」
あなたなら大丈夫。
この言葉を聞いた瞬間に大粒の涙が零れ落ちた。
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