ある本にこのようなことが書かれていました。「人の中にはどうやら二人の自分がいるらしい。一人はありのままの自分ともう一人は人に見せたい自分。つまり人に良く見てもらいたいと背伸びしてしまう自分です。そのギャップが大きいほど、人は余計な苦労をしたり、自分に失望したりするでしょうが、ありのままの自分でいることが自由になることです。」これは自由奔放に生きることを推奨している訳でなく、昔からよく言う「身の丈にあったもの」「分を知れ」「足るを知る」と同じだと思います。上昇志向があり、その目標に向かい努力することはもちろん素晴らしいことですが、それがあまりにも高じたり、縛られたりしますと、限界値越えをして心身共に壊れることがあります。完璧を求めるあまり人を許す範囲が狭まり、それが結果的に自分を苦しめることになったりもします。会員様の相談を受ける時に、「もう少し自分を自由にしてあげたら」と話す場面がよくあります。そうしたとき、いままで見えなかったものが見えてくるようになります。あるがままに今を一生懸命生きておれば、「かけがえのない今という瞬間を意識して生きていれば」願いは花開く。「今」の「心」と書いて「念となる」その本には書かれていました。