聴きましょう。
「今日は大変楽しかったです。 とても感じの良いかたでお話も盛り上がりました!」 意気揚々に電話口から聞こえてくる彼の声。しかし一抹の心配がよぎりました。 やはり案の定です。
「お相手が一生懸命話してくださるので、さして楽しい話ではなかったですが、相槌を打たり笑いにも調子を合わせましたがとても苦痛な時間でした」
「沈黙が怖い。 何か聞かなければ、話さなきゃ 」と 焦る気持ちが彼を饒舌にしてしまいます。お相手が聞き上手なら、さらに彼の独演会になってしまいます。そして相手のシグナルを見逃してしまう。
会話のキャッチボールができてこそ楽しいのです。一方通行は退屈なだけです。
ピントポイントに話題を絞り込み、それに対してお相手が返答しやすいように話の流れを持っていくことが大切なのです。それにはお相手の話に十分耳を傾けなければなりません。
こういう人に限って、こちらのアドバイスが届きません。 それはすでに自分の回答を心に持って相手の話を聞くからです。自分の心を無にして傾聴する。 その素直さがないとご縁の神様が寄ってきませんよ。