主人公の自己分析 – 「譲れない条件」を再定義する
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主人公の自己分析 – 「譲れない条件」を再定義する
はじめに:あなたの物語の、本当の望みを探す旅へ
こんにちは。
愛知県安城市の結婚相談所「縁結びサロン『ゆるり』」の、てしまです。
前回は、20代の頃の成功体験という、少し重たくなった鎧を脱ぎ捨てるお話をしました。過去から自由になり、心が軽くなった今、いよいよ未来に目を向ける準備が整いました。
さて、第3章。ここからは、この婚活という物語の主人公である「あなた自身」を深く知るための時間です。
多くの方が婚活を始める時、まず「譲れない条件」のリストを作ります。それは、まるで旅の持ち物リストのようですね。しかし、そのリストは本当に、あなたの幸せな未来に必要なものでしょうか?
今日は、そのリストを一緒に見直し、あなたを縛る鎖から、未来を照らすコンパスへと変えていく、大切な自己分析の旅にご案内します。
最初の質問:「どんな人と」の前に「なぜ」結婚したい?
「年収は〇〇円以上、身長は〇〇cm以上、学歴は…」
リストアップを始めるその前に、少しだけ立ち止まって、ご自身の心に問いかけてみてください。
「なぜ、私は結婚したいのだろう?」
「結婚を通じて、どんな人生を、どんな毎日を送りたいのだろう?」
これは、婚活の根幹に関わる、最も重要な問いです。
誰かに見せるためでも、世間体を気にしてでもなく、あなた自身の心が本当に求めているものは何でしょう。穏やかで、笑いの絶えない毎日でしょうか。それとも、お互いを高め合い、共に成長できる刺激的な関係でしょうか。
この「なぜ」という問いに立ち返ることで、婚活の軸が「他人の評価」から**「あなた自身の幸福」**へと、ぐっと引き寄せられます。
「高望み」の正体と、「戦略」という考え方
婚活をしていると、「高望みは良くない」という言葉を耳にすることがあります。
ですが、私はここで「妥協しましょう」と言いたいわけではありません。大切なのは「妥協」ではなく、**「戦略的」**になることです。
そのための具体的な方法が、あなたの条件を2種類に分けてみることです。
Must-Have(絶対条件):
これがないと、パートナーシップが成り立たない、という核になる価値観。家の「基礎」の部分ですね。例えば、「お互いの仕事を尊重できること」「金銭感覚が大きくずれていないこと」などです。
Nice-to-Have(あれば嬉しい条件):
あくまで個人の好みや希望。こちらは、家の「インテリア」のようなものかもしれません。「趣味が同じ」「身長が高い」など、なくても家の基礎は揺るがないものたちです。
この分類をしてみると、意外と多くの条件が「Nice-to-Have」だったことに気づく方が多いのです。
その「条件」、実はあなたの「恐れ」ではありませんか?
ここからが、今日の話の最も大切な部分です。
以前、私がサポートした会員様で、「年収〇〇万円以上」という条件を絶対に譲れない、と話す女性がいました。お人柄も素敵な方なのに、その条件でご縁を狭めているのが、もったいなく感じられたのです。
じっくりお話を聞いてみると、彼女は幼い頃、ご両親がお金で苦労する姿を見て育ち、「お金がないことは、不幸に直結する」という強い思い込みを抱えていました。
彼女が本当に求めていたのは、贅沢な暮らしではなく、「経済的な不安を感じずに、安心して暮らしたい」という切実な願いだったのです 。
その根底にある「本当に満たしたいニーズ」に気づけた時、彼女の視界は大きく開けました。
高収入でなくとも、堅実な金銭感覚を持ち、何より彼女のキャリアを心から応援してくれる男性も、そのニーズを満たしてくれる存在になり得る。そう気づいた彼女は、条件を緩め、ほどなくして素晴らしいパートナーとご成婚されました。
このように、一つひとつの条件の裏にある「恐れ」と向き合い、それを「本当に満たしたいニーズ」に変換して捉え直す。そうすることで、凝り固まっていた条件設定は解き放たれ、より本質的な視点からパートナーを探す、しなやかな強さが生まれます。
おわりに:コンパスを手に、あなただけの宝探しを
自己分析とは、自分にダメ出しをすることではありません。
自分がいかに多くの可能性を持っているかに気づくための、宝探しのようなものです。
あなたの条件リストを、相手をふるいにかけるための「チェックリスト」から、あなた自身の幸せな未来を指し示す「コンパス」へと変えていきましょう。
次回は、そのコンパスを手に、いよいよ冒険の旅に出ます。
テーマは「成功を引き寄せるマインドセット」。婚活という感情の波を乗りこなすための、心の持ちようについてお話しします。
また明日、ここでお待ちしていますね。