婚活サポート日記#2
- カウンセラーの日常
婚活サポートを始めた話
そもそも婚活サポートを始めようとおもったきっかけから話しましょう。
僕の前職は,大学に勤めていて学生相談ー学生生活全般の相談から,履修相談や進路相談を受けたりしますーの仕事や入学試験の仕事,あるいはもっと大きな組織運営の仕事などをしていました。
その後,仕事を辞め,勉強を教えるというよりも子どもたちのお話を聴きたくて学習塾をはじめまして,現在は5年ほどになります。
また,独立して副業ができるようになったのを良いことに,キャリアコンサルタントとしてキャリア相談やライフプラン講師,最近ではパワハラやセクハラ研修の講師やカウンセリングなどとにかく困っているひとたちの力になりたいと思って,いろんな相談ごとを受ける仕事をしています。
あんまりぶっちゃけてしまうと叱られてしまうのですが,若い人たちが,おじさんおばさんたちの圧力に負けて,良いアイディアや考えを失っていったり,捨てていったりするところや,あるいは無知であるがゆえに今この瞬間だけを楽しんで中長期的なビジョンを持たずに人生を浪費しているところ,総じてこれから伸びようとしている芽を自ら摘んでしまっている風景を日常的に見ていました。
それが本当に悔しくて,イライラして,もっと人生を楽しむ術を若い人たちに身につけて欲しくて,いいえ,それが普通にできるような社会になって欲しくて対人支援のお仕事をたくさんするようになりました。
それはコーチングというスキルとの出会いから始まります。
当時35歳にして,はじめて部下をもった僕は,チームの運営に悩んでいました。自分の人生も激動のタイミングだったことも相まって,とにかくいろんなストレスを外の責任に押しつけていました。
アイツがもっとこんなふうにしてくれたら。
彼女がもう少し工夫をしてくれたら。
同僚たちの協力さえ得られたなら。
上司がバカだからこんなことになってるんだよ。
なんて,まぁ本気で思ってました。
チーム運営で言うなら,僕は同期のたたき上げ連中のなかでは一番に出世したこともあって「自分と同じ事をすればみんな生産性の高い,シゴデキ(仕事できるヤツ)になれる」に違いないと思っていましたから,だったら部下たちを僕のコピーにすればいいじゃん!なんて,とんでもない勘違いをしていました。
みんなが僕と同じ事を,同じようにすれば,最高のチームになる!
そういう馬鹿なことを本気で考えていました。
そんな考えの上司がうまくチームを運営できると思いますか?
なわけないんです。
ひとはそれぞれ違う考え方を持っていて,得意も苦手も,好きも嫌いも千差万別。その多様性こそがチームに相乗効果をもたらすのです。自分の思うとおりに他人を動かそうなんてとんでもない勘違いなのです。
それでいろんなことがうまくいかなくなって,自分が嫌になって,自暴自棄になりかけて,ぜんぶ投げ捨てたくなって,来る日も来る日も泣いてました。いい年のおじさんがひとりで湯船につかってメソメソ涙を流していたのです。
あるとき,開き直った僕は片っ端からヒントになるものを探しました。人生を変えるエンジンを手に入れるためのヒントです。あらゆるジャンルの書籍や自己啓発の研修に救いを求めました。
新しい知識,古い知恵,なんでもいいのでとにかく吸収しました。
そのときに覚えたいくつかのことをここでいくつかにまとめて言うなら
・自己対話をすること
・行動すること
・耳を傾けること
・自分軸を持つこと
・天気を変えようとしないこと
・考えることをやめないこと
とまぁざっくりとこんな感じになりますけれど,これは機会があれば別に書きます。
そしてそこで出会ったのが,今の僕をつくっている要素である「7つの習慣」と「コーチング」そして「アドラー」です。
これらはすべてつながっているものなので,集約するとすれば「アドラー」ですが,それも長くなるので割愛します。
それは正直,はじめての体験でした。
僕は35歳を過ぎて,はじめて自分自身と真剣に向き合い,繰り返し繰り返し対話をしました。
そこでようやく先に挙げた僕の深い悩みの根源を見つけたのです。
だからすべてがバラ色になったかというと,そんなことはありません。ないのですが,受け止め方が変わることで,おなじ事実でも自分に与える影響というのはまったく変わります。
それ以来,僕は夢中になって対人支援について学び続けています。
それは自分を救うだけでなく,自分と同じように悩んでいるひとや困っているひとを手伝うことができると確信したからですし,それが本当に楽しいからなのです。
婚活や恋活がうまくいかないみなさんも,種類は違うけれど同じようなものの見方にはまっているかもしれません。もしも僕がそういう気付きを得られるような関わりができたらこれはまたきっと僕の人生を豊かにすることができるだろうと思っています。
コーチングという対人支援のスキルに出会ってから,もう15年以上経ちますが,誰かの役にたっているという実感は本当に僕をワクワクさせてくれます。もちろん本当に役に立てているかどうかは,相手が決めることで僕がその確証を得ることは不可能なのですが,しかし僕は役に立てていると僕が思える限り,強い自信にもなるし,うれしいし,楽しいし,ひとが大好きになります(もちろん反対の気持ちになってしまうこともありますが)。
コーチングは誰かを指導したり,進む道を決めてあげたり,決断を強要したり,努力を強制したりするものではありません。
スキル(技術)と書きましたが,むしろ相談者に寄り添い,共に悩み,共に考え,その人生を伴走するというマインドセット(心構え)なのだと考えています。
これが婚活や恋活に役に立たないはずがありません。
ひとは自分で決め,行動したことにこそ喜びを感じます。辛かったり悔しかったりすることもあるでしょうけれど,誰かに決めてもらったり,やらされていることで本当の自分を感じることはないでしょう。
だからこそ,僕は対人支援のお仕事をするとき,指導や指示は不要だろうと思っています。コーチングはこれにピッタリだと思っています。
誰しもみんな幸せになる権利があり,義務があります。
幸せになろうとしないなんてダメです。
そのために,僕はあなたの力になりたいと思っているのです。
あなたの幸せがどんなものなのか、まだ僕は知りません。しかし、あなたがそれを手にしたいと願うならば、僕はきっとチカラになれると思います。
まずはあなたの幸せの形がどんなものか。
いっしょに探しに行きませんか。