「荘子」と「婚活」
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負けるが勝ちの荘子の思想
先日、「孫子」と「婚活」というブログを投稿させていただきました。皆さまからは、正直読みにくいとあまり芳しくない反応をいただいておりますが、めげずに諸子百家シリーズとして継続していきたいと考えております。中国古典は私達に本当に沢山の教訓を教えてくれます。是非、お付き合い下さい。
本日は「荘子」と「婚活」です。「荘子」は荘子という人の発言を集めた書物で、人も書物も荘子と書きますが、人は“そうし“、書物は”そうじ“と発音します。荘子は老子を合わせて老荘思想といいますが、諸子百家の分類の中では道家というグループに分類されます。先日ご紹介した孫子は兵家、論語で有名な孔子は儒家と呼ばれます。兵家は戦争の仕方、戦略的な考え方に、儒家は道徳的な考え方に主眼が置かれているのに対して、道家は”あまり肩に力を入れすぎずに生きよう“というスタンスの考え方です。
本日は、私が荘子の中で一番好きな話をご紹介いたします。尊敬する守屋洋先生の訳をそのまま引用させていただきます。
~~~~~~~ここより「荘子」引用~~~~~~~
東の海に衣斐(いい)という鳥がいます。ばたばたとはばたくだけで見た目はまるで能なしのよう。飛び立つにも他の鳥たちが引っ張り上げてやり、巣に帰るにも連れ戻してやらないといつまでも飛び続ける始末。前に進むのに先頭に立つことはないし、後れをとってどんじりになることもない。えさだって皆より先についばんだりせず、余りのもので満足しています。そんな風だから仲間外れにされることもないし、人間たちにいじめられることもありません。禍から身を避けていられるのです。まっすぐな木はすぐに切り倒され、甘い水のでる井戸はすぐに掘り尽くされてしまうでしょう。それなのにあなたは知識を見せびらかして愚かな人々を驚かし、道徳を修めたことで他人のいたらなさを責めています。まるでこうこうと輝く日や月を揚げて、自分を誇示するようなもの。これでは禍から逃れなられません。
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まさに、「負けるが勝ち」の一番分かりやすい説明だと思います。言うのはたやすいですが、衣斐(いい)のように生きることが出来たらそれこそ、幸せな人生なのかもしれません。婚活をするとき万人にとってのいい女、いい男を探していないでしょうか。結婚はご自身の幸せのためにするものであって1番になるのが目的ではありません。皆にとっての欠点はあなたにとってのチャームポイントになることもあると思います。あなたのコンプレックスをあなたの良さと思ってくれる人に出会えることができたら、まさにその人が出会うべくして出会った人なのではないでしょうか。是非、あなたにとっての最高の人とのご結婚をしてください。
ではここで一曲。「ナンバーぁワーンにならなくてもーいいー。もーともーととーく別なオンリーワぁーン~♪」
本日冒頭でご紹介させていただきました「孫子」と「婚活」にご興味のある方はこちらもチェックしてみて下さい。
https://www.ibjapan.com/area/aichi/03316/blog/29280/
本記事の「荘子」のフレーズは以下から引用させていただきました。
「荘子」の人間学 守屋洋著 1996/3/28 プレジデント社