東大卒バンカーが語る｜結局女性がみているのはここだけ

婚活で女性が見ているポイントは、実はとてもシンプルです。

それは

「この人は、私を一番に大事にしてくれるかどうか」

この一点に尽きます。

この感覚を、思いがけず小説の中で非常に的確に言語化している一節に出会いました。

三浦しをん著『舟を編む』の中の、ある登場人物のセリフです。

“わかりやすい見た目のよさや、貯金額や、社会生活において要求される性格のよさは、選別に際してはほぼ関係ない。

女が重視するのは、「自分を一番に大事にしてくれるか否か」だと、西岡は数々の経験からあたりをつけていた。”

婚活の現場にいる立場として、この一文には強く頷かされました。

女性が見ているのは「テクニック」ではない

清潔感を出しましょう。

会話力を上げましょう。

婚活のアドバイスとして、こうした話を聞いたことがある方は多いと思います。

もちろん、それ自体が間違っているわけではありません。

ただし問題は、そこだけを切り取って実行しても、女性にはほとんど伝わらないという点です。

なぜなら、清潔感も会話力も本来は

「相手を大切にしたい」という姿勢の“結果”として表れるものだからです。

相手のために身だしなみを整えたい。

相手に楽しい時間を過ごしてほしいから、話し方を工夫したい。

この順番が逆になると、どうしても薄っぺらく見えてしまいます。

女性が見ているのは、部分的な完成度ではありません。

自分という存在を、ちゃんと尊重しようとしているか

そこを直感的に感じ取っています。

学習塾の「変な先生」の話

高校生になったばかりの頃、地元の学習塾に少しだけ通っていた時期がありました。

そこで、強烈に印象に残っている国語の先生がいます。

その先生は、こう言いました。

「国語はテクニックだけで100点が取れます。文章の意味が分かる必要はありません。」

文章中に決められたルールで矢印や波線を引けば、自動的に答えが出る、という理屈です。

私はその場で強い違和感を覚え、結局すぐにその塾を辞めました。

仮にその方法で受験に受かったとしても、

その後、文章を理解する力はどうなるのでしょうか。

せっかく時間を使うなら、点数だけでなく「意味を理解する力」を身につけた方が、よほど価値があります。

婚活も同じ。変なことをしないのが一番の近道

婚活業界にも、これとよく似た構造があります。

「このテクニックを使えば、すぐ結婚できます」

そんな話が溢れています。

でも、少し立ち止まって考えてみてほしいのです。

いい男、いい女の“ふり”をする方法を探し続けることが、本当に幸せにつながるのでしょうか。

それなら、その時間を使って

実際に、誠実で、相手を尊重できる人間になってしまった方が早い

私はそう思います。

確かに、これは一番ごまかしがききません。

遠回りに見えるかもしれません。

ですが、そうした姿勢の先にしか、しあわせが続く結婚はありません。

女性が見ているのは、完璧な振る舞いでも、恋愛テクニックでもありません。

「この人は、私を一番に大事にしてくれるか」

その一点です。

もし今、婚活がうまくいかないと感じているなら、

テクニックを増やす前に、

・相手の話をきちんと聞けているか

・都合のいい存在として扱っていないか

・約束や時間を軽く考えていないか

一度、ここを見直してみてください。

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