結婚相談所を開業したいけど、初めての起業は不安なものです。
結婚相談所は無資格・無店舗でも始められ、低資金で一人起業できるため、多くの方が未経験でスタートされて活躍しています。
とはいえ、1人だけで事業を始めるにあたり「初期投資はどれくらいで回収できるの?」「事業に失敗したらどうしよう」「困ったことがあったら誰に相談すればいいの?」などの心配ごとも出てくると思います。特に多い心配ごとは「本当にお客さんを集めることができるの?」といった集客への不安です。
それらの解決策として「フランチャイズで結婚相談所を始めよう」と決断される方もいらっしゃるでしょう。
確かに、フランチャイズも選択肢のひとつではありますが、フランチャイズ以外にも開業する選択肢はあります。実は、結婚相談所の開業方法としては、オーナー起業で連盟組織に加盟することも一般的なのです。
本記事では開業方法ごとのメリット・デメリットにも触れながら、結婚相談所の開業について詳しく解説していきます。
これから結婚相談所を開業したい方に向けて、わかりやすくお伝えします。
結婚相談所の経営は難しくない?
結婚相談所に限らず、経営をするうえで難しいのは資金繰りや事業に関する経験・ノウハウをどう蓄積するかではないでしょうか。実は結婚相談所の場合、この2点については比較的難しくありません。その理由について説明します。
資金繰り
資金繰りの問題は大きく分けて、①開業費用と②ランニングコスト、③売上に分けられます。開業費用が多額だと投下コストの回収に時間がかかりますし、ランニングコストが高いと利益がなかなか出ません。
そして、たとえコストが抑えられても、売上が増えなければやはり利益が増えません。
結婚相談所の場合、開業費用は比較的低く抑えることができます。自宅で始める場合、必要なのはパソコンとスマホ、結婚相談所の連盟に加入する場合は加盟金を用意すれば始めることができます。
コンビニや飲食店、塾や美容院といった店舗型のサービス業を開業する場合、500万円~1,000万円を超える自己資金が必要とされていますが、結婚相談所は200万円程度で開業することが可能です。
また、ランニングコストは固定費と変動費に分けられますが、自宅でオーナー起業というかたちで開業した場合、固定費は通信費や光熱費、システム利用の月会費程度です。
会員数や面談数に応じて増減する変動費も、会員との面談時の費用(自宅外で行う場合)や連盟に支払う会員登録料くらいです。
ランニングコストを低く抑えられれば、会員からの会費を適切に設定することで十分に回収可能です。
売上の点では、結婚相談所はコンスタントに売上が期待できるストック型のビジネスといえます。小売店や飲食店のように、商品やサービスを提供して売上が上がるのが一度きりのフロー型ビジネスと比べると、会員数が減らない限り一定の売上が期待できるストック型のビジネスは、売上が安定しやすいという特徴があります。
さらに、結婚相談所は成婚時に成功報酬が受け取れるため、ストック型のビジネスでありながら、大きな売上も期待できます。将来の売上が予測しやすいことから、投資を計画的に行いやすいというのも資金繰りの観点では大きなメリットといえるでしょう。
このように、低コストかつ安定的な売上が期待できることから、結婚相談所の経営では資金繰りの心配は比較的少ないといえます。
経験・ノウハウ
結婚相談所は会員を増やすだけでなく、会員同士をマッチングさせて成婚に至るところまでが仕事です。会員になっても出会いがない、結婚できないというのでは、会員の満足度が下がってしまい、退会してしまうでしょう。
「成婚までもっていくには、長年の経験とテクニックが必要なのでは…」と不安になりますが、その点についても連盟をうまく利用することでクリアすることができます。連盟に加入すると、初回面談から成婚までのノウハウを研修で学ぶことができたり、加盟している結婚相談所同士の交流会で先輩経営者からアドバイスを受けることができます。
また、マッチング・成婚のためには母集団が大きいことが重要ですが、この点も連盟に加入することで、他の結婚相談所の会員をマッチング相手として利用することができるようになります。
一昔前の婚活といえば、仲人さんがいて、相性の良さそうな2人を紹介しながら会食するといったお見合いスタイルが主流でした。しかし今の時代は、マッチングアプリに代表されるように、インターネットによる出会いも一般的となっています。
結婚相談所の運営に関しても、店舗などを持つ必要はなく、会員からの相談や連絡、お見合いのセッティグなどはすべてスマホやパソコンから行うのが現在の主流です。
こういった運営ノウハウも連盟組織に加盟することで教えてもらえるため、未経験でもスタートしやすい事業になっているのです。
結婚相談所の経営で難しいのは集客
では、結婚相談所の経営では、何が難しいのでしょうか。おそらく、一番難しいのは集客です。上でも触れたように、結婚相談所は会員数が収益に直結するストック型のビジネスです。
ビジネスの性質上、会員1人当たりの月会費の売上は大きくないので、会員数を増やさないと経営が安定しにくいという問題があります。また、成婚に至ると会員は退会してしまうため、成婚に向けた会員フォローと同時に集客を進める必要があります。
以下では、結婚相談所の集客方法についてご紹介します。
人脈を活かした集客
開業直後は結婚を考えている友人・知人に声をかけて、会員になってもらい、さらにその友人・知人を紹介してもらう、という人脈を活かした集客がメインになるでしょう。
直接の友人・知人の場合、「会費を払って会員になってほしい」とはなかなか頼みにくいかもしれませんが、真剣に婚活をする前提で会費を安くする代わりに、お見合い料や成婚料を高めに設定した成果報酬型にするなど、料金の受け取り方を工夫するのもよいかもしれません。
また、会員が新しい会員を紹介してくれたときには、プレゼントを贈る「紹介キャンペーン」も人脈を活かした集客を行ううえでは効果的な手法です。会員に結婚相談所の営業担当になってもらうことができれば、少ない従業員でも会員数を増やしていくことができます。
そして、この人脈を活かした集客が最終的には最強の集客方法といえます。結婚相談所のサービスは、利用してみないと良さがわかりにくいサービスです。入会を考えている人にとって、身近な人が利用し、良い印象を持っているということは、入会の大きな後押しとなります。
人に勧めたくなるサービスであるためには、会員数や成婚率といった数字はもちろん、サービスを利用した人の満足度を高めるための細かな配慮が必要となります。既存の会員を通じて新しい会員が入ってくるという、良いサイクルが回るように事業を発展させていきましょう。
紙媒体(チラシ・情報誌など)による集客
チラシや情報誌といった紙媒体による集客もよく利用される集客方法です。以前に比べると、チラシの印刷コストも下がっているため、配布の仕方を工夫すれば多くの人に結婚相談所の存在を知ってもらうことができます。
チラシに目を通してくれるのは、年齢層が高い人が多いため、直接会員を集客するのではなく、子どもや孫を入会させたくなるような文言を入れるなど、チラシを受け取る人の属性を考慮した内容にすべきでしょう。
ネットを利用した集客
結婚相談所の会員の多くは30代から40代ですが、こうした人たちの多くは日常的にインターネットを利用しています。そのため、ネットを利用した集客方法が有効となります。
結婚相談所の公式ホームページに加え、スタッフの人柄が伝わるようなブログやSNSを組み合わせることで、認知度を高めていきます。
ブログやSNSでは、アクセスを集めるために刺激的なことを書きたくなるかもしれませんが、会員が特定できるような情報を掲載したり、会員を揶揄するようなことを書き込むような結婚相談所に入会しようという人はいません。
アクセスが増えても入会者が増えなければ意味がありませんから、目的を見失わないようにしましょう。
集客のコツは差別化
媒体が何であれ、集客のためには差別化が必須です。結婚相談所以外の婚活サービスも多くある中で、自分の結婚相談所が他と比べて何が違うのかを、できるだけ具体的にアピールすることが大事です。
もし「違いがない」のであれば、入会してくれた人は偶然入会してくれたにすぎず、他に魅力的なサービスがあれば退会してそちらに行ってしまうかもしれません。
最初から他社にはない強みを作るのは難しいかもしれませんが、自分自身や会員の属性などを分析することで、強みを見つけ、それを積極的に集客に活かしていきましょう。
結婚相談所の連盟組織に加盟するメリット
結婚相談所の連盟組織は現在、国内に10以上も存在しています。
特徴や規模は連盟によってさまざまですが、共通している仕組みは「加盟している結婚相談所間で会員情報を共有し、それぞれの会員を相互に紹介し合える」ことです。
もし自分1人だけで結婚相談所を開業した場合、自分の結婚相談所の会員のみでカップルを成立させなければなりません。
特に開業したてでまだ会員が少ない結婚相談所では、会員同士でお見合いが組みにくく、おのずと成婚の確率も低くなります。
出会いの機会が少ない結婚相談所に入会しようと思う方は少ないので、特に集客で不利になりやすいです。
では、連盟組織に加盟した場合はどうなるのでしょうか?
まず、連盟の会員ネットワークを活用できるようになるため、出会いの幅が各段に増えることになります。
同じデータベースに登録しているすべての会員がお見合いの対象で、相性のよい人に出会う確率や成婚率が高くなりますので、集客しやすくなる効果が期待できますよね。
婚活者が結婚相談所に入会する目的は「結婚相手を見つけること」ですから、会員数はとても重要なのです。
また、連盟組織によっては開業前後に必要な知識やノウハウを学べるセミナーや研修会を開催していたり、先輩起業者の話を聞く機会が設けられたりしています。そのため、運営を軌道に乗せることもしやすくなるでしょう。
収益を安定させるだけでなく、1人だけで起業する不安を取り払い、安心してビジネスができることも、連盟組織に加盟するメリットです。
結婚相談所を開業する際の注意点やデメリット
ただし、開業方法をフランチャイズにするかオーナー起業にするかで、注意しておきたいポイントが変わってきます。
結婚相談所の開業を検討する際には、規模感やサポート、本部の安定性やブランド力などをチェックすると思いますが、以下の点も必ずチェックしましょう。
■フランチャイズで開業する場合のデメリット
フランチャイズ契約を結ぶ場合、毎月の売上から本部に支払う金額が差し引かれる点がデメリットです。
商標の使用権、サービスの販売権、サポートを受けられる権利などを得られる対価として、ロイヤリティが必要になるのが一般的です。
金額は本部ごとに異なるので、必ず確認しましょう。
また、開業時に一定の保証金が必要となる場合もありますから、あわせて確認してください。
オーナー起業の場合、フランチャイズと同様に初期費用はかかりますが、ロイヤリティや保証金は必要ありません。
ランニングコストも前述のとおり低く抑えられるため、フランチャイズよりも月々の負担を軽減することができます。
料金も比較的自由に設定できますし、売上が増えた分だけ利益・収入になりやすいのはオーナー起業です。
■オーナー起業する場合のデメリット
オーナーとして独立し、連盟組織に加盟する場合、自由度が高い反面、ブランドを自分で作り上げていかなければいけない点がデメリットです。
本部が宣伝や広告を積極的に出してくれたり、研修やサポートが充実していたりする手厚い連盟組織も中にはありますが、基本的には集客や経営はオーナー次第になります。
フランチャイズの場合、本部のブランドをそのまま利用できるので、一から自分で作り上げる必要がありません。
「こんな相談所が作りたい!」というはっきりしたイメージが湧かず、運営の自由度もそこまで必要ではない場合は、フランチャイズの方が向いているでしょう。
不安なことが多いほど藁をも掴みたくなるものですが、発生するコストやビジネススタイルは、開業後の事業を継続、発展させていく上で重要な要素となります。
売上を増やしてもコストが多ければ手取りは少なくなりますし、自由度の高さがオーナーの不満や負担になるとモチベーションの低下につながってしまう可能性もあります。
ビジネスを始めてから「失敗した……」とならないよう、加盟する本部や開業方法はぜひ冷静に、慎重に検討したいものです。
結婚相談所を開業するならオーナー起業がおすすめ
フランチャイズとオーナー起業の違いは先にご説明したとおりですが、結婚相談所の業界ではそのデメリットを補うかたちでオーナー起業できる方法があるのです。
オーナーそれぞれが1人の経営者として自由度高く働きながら、他の結婚相談所のフランチャイズ本部と同等、またはそれ以上に集客ノウハウや事業運営に関するサポートを受けることができる連盟組織があります。
オーナー起業のいちばんの魅力は、結婚相談所の運営に「自分らしさ」や「他にはないオリジナリティ」を織り込んで、あなただからできる結婚相談所を作れること。
せっかく新しいことを始める、働き方を大きく変えるなら、より良い開業方法を選択したいですよね。
独立開業したいならIBJ
ここまでお読みになって、
「オーナー起業で結婚相談所を開業したい!でもそんな都合の良い連盟なんてあるの?」
と思われたかもしれませんね。
その代表格といえるのが、「IBJ」です。
業界では唯一の東証プライム上場企業「株式会社IBJ」が運営する連盟「IBJ」は、フランチャイズではなく独立開業オーナーが集まって形成されている本部です。
しかも、会員ネットワークの規模は日本最大級です。
加盟相談所は全国で4,400社以上、会員数は94,00名以上(2024年9月時点)、成婚数は13,516名(※1)で、会員数も成婚数も業界No. 1(※2)を誇ります。
(※1)成婚数:IBJ内のみの成婚者数(IBJ以外の連盟、友達の紹介などは含まない)
(※2)No.1:日本マーケティングリサーチ機構調べ(成婚数:2023年実績、会員数:2023年12月末時点、2024年1月期_指定領域における市場調査)
たくさんの会員がいるということは、たくさんの出会いも生まれやすいため、お見合いや成婚といった結婚相談所の安定的な収益に直結します。出会いが多く、成婚率の高い相談所は、結婚したい方々にとっても魅力的ですから集客にもつながります。
また、IBJは研修やサポート制度が充実していることにも定評があります。
例えば、開業前の1日集中講座、開業後は月間25本の無料研修、50本以上のオンライン研修動画などを用意しており、初めて起業する方も安心してビジネスをスタートできる環境が整っています。すでに加盟して成功を遂げている先輩オーナーのみなさんの話を聞ける機会も設けています。
もしIBJに興味をお持ちいただいたら、無料説明会へぜひお越しください。1対1形式で行う説明会となっています。
どんな小さな疑問にもお答えしますので、もし今抱えている不安などあればご遠慮なく質問してください。
みなさまのご参加をお待ちしています!
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