男女間に限らず、現在社会では様々な人間関係のトラブルや問題が頻発します。どうしてこのような問題は、高度な文明社会を築いた現在においても無くならず、むしろ増えているのでしょうか?高級着物販売員歴30年で、倫理道徳と社会教育を推進する研究教育団体で学んできた経歴を持つ、仲人カウンセラーがそういった様々な問題にお応えします。AIの進化でどんなに文明が発達し便利な世の中になっても、人間同士のトラブルはなくなる事はありません。真面目に品行方正に生きていても何かしらのトラブルに遭遇してしまうのが人生です。トラブルを無くす事はできませんが、トラブルや問題が生じた後の対処方法に応じて、その後の人生が大きく変わってくるのも事実です。今回は男女間の接し方や考え方を「◯◯◯」にする事で、より幸せなお二人の人生を築きていける方法をご紹介します。まずはある夫婦の例をご紹介します。熱烈な状態を経て認め合い結婚し、順調で幸せな結婚生活を開始したお二人。ところが数年後、ご主人が出世して仕事が段々と忙しくなり、仕事量が増えたり仕事関係の付き合いで家を空ける事が多くなってきます。一方奥様は子育てをしながらも仕事に出て、家事の一切をこなしています。そんな中、休みの日は子供の面倒を見ずにゴルフに出かけているご主人が、子供の教育にウンチクを語り始め、妻を責めるような言動が垣間見えたり、連絡もせず夕飯を外で済ませる。妻の話に耳を傾けない。などの自己中心的な行動が多くなってきます。奥様はフラストレーションが溜まり、ご主人への言動や風当たりが厳しくなり、益々会話は無くなっていきます。そこへ子供の進学や義理両親との付き合いなどストレスの溜まる事象が次々に訪れてきます。そんな時、ふとしたきっかけで家庭は崩壊へと一気に加速します。ご主人側原因のふとしたきっかけ例・ご主人のポケットから手書き携帯番号が記されたホステスさんの名刺が出てきた。・子供が病気になったのに何もしてくれなかった。・奥様の手料理に不満を漏らした。奥様側原因のふとしたきっかけ例・ご主人が珍しく買ってきたお土産に興味を示さなかった。・ご主人の言動に対してヒステリックに激昂した。・知り合いのご主人に比べて劣っている点を話した。きっかけは誰が聞いても「そんな事で…」と思うような内容でも、そこへ行き着くまでに様々な問題が蓄積されていて、たまたま何かのきっかけで大きく爆発してしまい、取り返しのつかない状況に陥ってしまいます。これは夫婦間に限らず、事の大小はありますが、会社での人間関係や友人同士でも起こり得る誰もが抱える問題かと思います。こういった問題は往々にして、「自分の理想通りに相手が行動してくれない」という理想と現実のギャップによって生じています。理想とは言い換えると利己的・自分中心の考え方から生じるものではないでしょうか?