話題の「AI婚活」について考える
- 婚活のコツ
- 婚活のお悩み
目次
- 実は当社でもAIマッチングを使っています
- 人間は感情の生き物
- 未来の婚活の姿が楽しみ
- みえふぅの婚活本好評プレゼント中
実は当社でもAIマッチングを使っています
こんにちは。
三重県津市と鈴鹿市に拠点を持つ結婚相談所 HAPPY CREATE mie-fuの麻生です。
政府が少子化対策の一環として、自治体による“AI婚活システム”の導入を支援する方針を決定したことが大きな話題となりました。
結婚希望者の年齢・趣味などをまとめたプロフィールや、行動履歴などのビッグデータを活用し、利用者を好みそうな人を見つけてマッチングするというものだそうです。
これに対して、
「AIが結婚相手を決める時代来たwww」
などといったネット上では、反応がみられました。
実は私たちが加盟しているIBJでもAIを使った婚活を導入しています。
以下IBJの公式説明より説明を抜粋
AI looks(エーアイ ルックス)顔の好みの傾向は一人ひとり違うと思いますが、自分で一枚一枚プロフィール写真を見て好みのお相手を探すのでは時間がかかってしまいます。AI looksは、顔認識により、お互いに見た目が好みのタイプだったり興味がありそうなお相手をピックアップしてご紹介します。
お相手探しの軸がプロフィール写真や条件に偏ってしまうと、出会えるお相手の範囲が狭くなってしまいます。AI historyは、東京大学と共同研究したAIが、過去のお見合いデータや会員様の活動履歴などをディープラーニングし、相性が良さそうなお相手をピックアップしてご紹介します。
人間は感情の生き物
政府が打ち出すAIシステムは、AI historyに近いものといえるでしょう。
私の経験の範囲内でお話すると、まだまだAIによるマッチングは発展の余地のあるシステムという印象です。
お相手選びの一つの指標としては面白いのですが、交際や成婚に至る決定打となるには少し力不足だと感じています。
AIのディープラーニングは対象者が増えれば増えるほど、精度は上がるので、ビッグデータを活用した支援はどれほどのものであるのかは興味があります。
こういう話が出ると「結婚相談所ってもう必要ないのでは?」と思われるかもしれませんが全然そんなことは感じてません。
むしろ、どれくらいの精度があるのかに、とても興味があります。
このような先進技術が出てくると私たちの仕事が揺らぐのではないかと思われがちですが、人は感情の生き物だから一筋縄にはいきません。
AIに導き出された相手を結婚相手候補として、すんなりと受け入れてくれる人ばかりであれば、とても素晴らしいですが、実際にはそんなことありえません。
私たち結婚相談所のアドバイザーだってAIに負けないくらい一人ひとりと釣り合ったラインの異性を探し出すことはできますが、当人と相手が「自分と釣り合っている」と思ってくれるかは、また別の話だからです。
実際婚活をする人たちは、自分の納得する相手を自分の意志で見つけたいという意見が圧倒的多数を占めています。
それにAIが担当できるのは、今のところ出会いのサポートまでです。
出会いの部分なんて結婚相談所の仕事のほんの入り口にすぎません。
出会いから交際に至るまでのアドバイス、交際が始まってからのサポート、それらの積み重ねで成婚というゴールに至るのが結婚相談所の真骨頂です。
今後、AIがどれくらいの速度で進化していくか想像もつきませんが、一人ひとり違った条件や課題に合わせ、時には励ましたり、あえて厳しい言葉を送ったりしながら、サポートをしていく機能は、しばらくの間、実現されないのではと考えています。
私が個人的に考える結婚相談所の真のライバルとなるAIは、その人の好みの異性の考え方を具現化できるタイプだと思います。
体調や感情に大きく左右される人間同士の不安定な関係よりも、ロボット工学の発達で生身に近い素体が開発されれば、自分の理想のタイプを演じてくれるAIをパートナーに選ぶ人が出てもおかしくないと思います。
もし、子供を望む場合でも人工子宮が開発されれば、優秀な卵子や精子の提供を受けてのデザイナーベビーが一般化していくのかなとか、あらぬ方向に想像は膨らんでいきます…(笑)
未来の婚活の姿が楽しみ
話を本筋に戻しましょう。
政府が開発支援を行うAIによるマッチングシステム自体は便利なツールなので、普及すること自体は大賛成です。
ただ、一人ひとりのプライバシーにまで深く踏みながら、行き届いた支援が自治体のサービスとして提供できるのかと言われると難しいのではないかと感じています。
交際の進捗を共有しながら、お互いの気持ちに寄り添いながら、交際から成婚まで導くことは、そう簡単でありません。
どれだけ能力の高いアドバイザーでも、一人でに行き届いたサポートできる人数は数十人が限界です。
自治体のサービスであれば、利用料もかからないもしくは定額のため、自ずと登録者は多くなると思います。
つまり、成婚まで本腰をいれてサポートをしようと思うと、専門の職員をかなりの数配置しなければなりません。
きっと、そこまでやれる自治体は、ほとんどないのではないかと感じています。
そう考えると、結婚相談所とは似て非なる存在になると思っていいかもしれません。
これからの時代の全ての仕事に言えることですが、デジタルに任せられるところはまかせて、アナログでしかできないところに全力を注ぐ。
アナログの象徴的存在である感情が大きく結果を左右する婚活において、AIなどの便利なツールが発達すればするほど、プロフェッショナルである我々の価値がより高まるのではないかと感じています。
私も10年先には、まったく違う形で皆さんをサポートをしているかもしれません。
そういった意味では、今回のAI婚活の推進というのも、その第一歩といえます。
未来の婚活がどのようになるか、とても楽しみです。
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